卵は一つのカゴに盛るな
資産運用をする際には、損失が発生するリスクをできるだけ抑えるためにも、投資対象を一つに集中させるのではなく、分散することが重要です。
投資の世界には、「卵は一つのカゴに盛るな」という格言があります。すべての卵を一つのカゴに入れておくと、そのカゴを落としたときに、卵が全部割れてしまうからです。それと同じように、一つのものに集中投資していると、その運用がうまくいかなかったときに、大きなダメージを負うことになります。
その点、値動きの異なるものに分散して投資しておくと、一つがダメでも他の商品の運用が上手くいけば、その利益が損失をカバーしてくれる可能性があります。たとえば、株式市場が低調でも不動産や金(ゴールド)が好調とか、輸出株は下落しても内需株は上昇するといったことはよくあります。どれか一つに絞っていると大きな損になることもありますが、いくつかに分けておけばそのマイナスを補ってくれるものがあるかもしれません。
投資信託ってなに??
そうは言っても、「多額の資金がなければ、分けるも何も…」と思った人もいるでしょう。でも、ご安心を。実は、それ自体が国内外の株式や債券など、複数の資産対象に分散して投資していて、その一本を買うだけで自動的に分散投資が可能になる便利な金融商品があります。それが「投資信託」です。
「投資信託」とは、多くの投資家から集めたお金を一つの大きな資金にまとめて、運用の専門家が投資・運用する金融商品で、「ファンド」とも呼ばれます。投資対象は国内外の債券や株式など幅広く、各ファンドの運用方針に基づき、専門家が投資先を選んで運用します。そして、運用の成果は各投資家に投資額に応じて分配される仕組みです。
国内で一般的に購入できる投資信託は多数あり、それぞれのファンドによって投資対象や運用成果、運用コストなどはまちまちです。運用がうまくいけば分配金がたくさん出たり、ファンド自体の価格(基準価額)が上昇したりします。株式などと同様に、価格が安いときに買って高くなってから売れば利益が得られます。ただし、預貯金と違って元本保証はなく、運用がうまくいかなければ分配金が出なかったり、価格が下落して損失が出たりする可能性もあります。
プロ厳選の投資先に100円からつみたて投資も
投資信託のメリットは、本来は多額の資金がなければ買えなかったり、個人で直接投資するのが難しかったりする幅広い投資先に、少額から投資できる点です。投資信託なら、数百円や数千円といった少額の単位で、さまざまな地域の債券や株式などに、安いコストで分散投資をすることができます。PayPay証券では、100円からつみたてが可能です。
また、もし株式を買うとなると自分自身で銘柄を選ぶ必要がありますが、投資信託ならプロが投資先を厳選して運用してくれるので、いちいち調べて選ぶ必要がありません。
クレジットカードやPayPayポイントでつみたて投資もできる
投資信託は毎月や毎日など一定額ずつつみたてることもでき、最初に設定するだけで、あとは自動的に買い付けていきます。手元にまとまった資金がなくても手軽に始められ、手間のかからない「つみたて投資」が可能です。
PayPay証券では銀行引き落としのほか、クレジットカード決済でつみたてが可能で、PayPayポイントを使ってファンドをつみたてる「ポイント投資」もできます。
まずは手軽にポイントや少額から投資信託のつみたてを初めてみてはいかがでしょうか。
記事作成日:2023年11月16日