株主優待でオトクに楽しむ
少しずつ気候も暖かくなり、外出する機会が増えているという人も多いのではないでしょうか。しかし、外出する機会が増えると出費も増えてしまうのも事実。
そんな時に活用したいのが株主優待です。自分がよく利用するサービスや店舗が株主優待で利用できるなら、資産を増やしながらオトクに外出を楽しむことができるようになります。
そこで今回は、株主優待を活用してスポーツ観戦を楽しめるオススメ3銘柄を日本株で見ていきましょう。
西武ホールディングス<9024>
企業紹介
東京北西部、埼玉地盤西武鉄道と『プリンスホテル』が中核。株主優待の内容が充実している。
注目ポイント
西武鉄道をはじめとした交通機関に加え、国内各地のプリンスホテル等のホテル事業を中心に、スポーツを楽しめるレジャー施設等様々な不動産事業を展開しています。
株主還元策としては、配当金と株主優待を実施しています。中でも株主優待は充実した内容となっていて、3月と9月の1年に2回、保有株数に応じた株主優待を実施しています。具体的には、西武線や西武バス全線で利用できる乗車券を配布する他、西武ライオンズ主催の公式戦を観戦できる内野指定席引換券やスキーリフト割引券、ゴルフ割引券等を配布する株主優待を実施しています。
株価動向
株価は業績が順調に推移していたことや、株式市場の地合いが好調だったこともあって、2023年10月頃から上昇が続いていました。しかし、5月に発表した今期の減益予想から株価は下落に転じています。いまだ下げ止まったと判断することは難しいかもしれませんが、短期的には反発の動きとなっています。次回9月の権利確定日までは時間がありますので、安いタイミングを狙いたいところです。
ディー・エヌ・エー<2432>
企業紹介
ゲームSNSサイト「モバゲー」から、スマホゲームアプリやライブ配信等へ転換を図っています。傘下にプロ野球球団があります。
注目ポイント
最近はスマホゲームアプリやライブ配信等に事業の転換を図っている他、自動車や医療関連といった様々な事業を展開しています。傘下にはプロ野球球団「横浜DeNAベイスターズ」や、バスケットボールクラブ「川崎ブレイブサンダース」の他、サッカークラブ等があります。
株主還元策としては、配当金と株主優待を実施しています。株主優待は9月に、保有株数に応じた株主優待を実施しています。具体的には、プロバスケットボール観戦チケット引換証や、横浜DeNAベイスターズの公式戦への招待を抽選で実施しています。
株価動向
株価は業績が伸び悩んでいることもあって、2024年に入ってからは1,500円を挟んでもみ合う動きが続き、長期的にも株価は安値圏にあります。業績に改善傾向が見られるようになれば、株価は上昇に転じる可能性も出てくるでしょう。
ヤマハ発動機<7272>
企業紹介
2輪車で世界大手。船舶等に加え、産業用ロボット等も手掛ける。
注目ポイント
行動制限に伴って需要が高まったアウトドアブームが過ぎ去ったことで、バイク・スクーターや電動アシスト自転車、マリンスポーツ製品等への需要は落ち着き、業績の伸びも落ち着いてきているようです。
株主還元策は、配当金と株主優待を実施しています。配当金は、業績が好調に推移していることもあって、増配が続いています。
株主優待は6月と12月の1年に2回、保有株数に応じた株主優待を実施しています。12月の優待ではポイントを付与していて、飲食料品の他、プロサッカーチーム「ジュビロ磐田」Jリーグ観戦チケットや、バイクレンタル利用割引券等、好きな株主優待を選択することができます。
株価動向
株価は中長期的に上昇が続いています。それでもPER(株価収益率)は8.4倍程度と割安で、2024年1~3月期決算では過去最高の純利益を達成して業績も好調です。
記事作成日:2024年5月15日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。