NISA(少額投資非課税制度)では配当金も非課税になるので、高配当株は人気の投資先の1つとなっています。しかし、上場株式は東京証券取引所だけでも数千社あります。その中から有望な高配当株をタイミング良く売買するのは大変ですが、高配当株ファンドなら銘柄選びも売買もお任せできるので初心者にはありがたいですね。
また、実際に高配当株を売買する際の参考にもなるので、まずはどんな高配当株ファンドがあるのかチェックし、どんな銘柄が組み込まれているのか見てみましょう!
PayPay証券の高配当株ファンド4本
フィデリティ・日本配当成長株・ファンド(分配重視型)
企業の配当成長(増配)に注目するファンドです。大手運用会社フィデリティ投信の調査力を活かして銘柄を発掘し、ポートフォリオの平均予想配当利回りが市場平均以上となることを目指して運用を行います。
運用会社:フィデリティ投信
基準価額:1万3,213円
純資産総額:572.1億円
決算頻度:年4回
運用管理費用(信託報酬):年1.188%(税込)
信託財産留保額:0.3%
※データは2024年3月6日時点
みずほ好配当日本株オープン
配当利回りに着目し、予想配当利回りが市場平均を上回る銘柄を主な投資対象とするファンドです。また、独自の分析に基づき、割安と判断される銘柄に投資を行います。
運用会社:SOMPOアセットマネジメント
基準価額:1万3,659円
純資産総額:282.55億円
決算頻度:年4回
運用管理費用(信託報酬):年1.21%(税込)
信託財産留保額:0.3%
※データは2024年3月6日時点
米国株式配当貴族(年4回決算型)
米国のS&P500配当貴族指数(配当込み・円換算ベース)の動きに連動する投資成果を目指すファンドです。S&P500配当貴族指数とは、S&P500指数の構成銘柄のうち、主に25年以上連続増配している銘柄を対象とし、均等加重により算出されます。
運用会社:野村アセットマネジメント
基準価額:2万20円
純資産総額:2,392.5億円
決算頻度:年4回
運用管理費用(信託報酬):年0.55%(税込)
信託財産留保額:0.1%
※データは2024年3月6日時点
新興国連続増配成長株オープン
主に新興国連続増配成長株ファンド(適格機関投資家限定)への投資を通じて、実質的に新興国の株式等に投資を行うファンドです。投資対象となる銘柄は、一定期間にわたって連続増配している企業の中から、成長性の高い銘柄が選定されます。
運用会社:SBI岡三アセットマネジメント
基準価額:1万1,142円
純資産総額:379.25億円
決算頻度:年4回
運用管理費用(信託報酬):年1.815%(税込)
信託財産留保額:0.30%
※データは2024年3月6日時点
高配当株ファンド組入上位の日本株7選
ここまでご紹介した投資信託の月次レポートには、実際に投資している高配当株の組入上位銘柄が載っています。それらの銘柄はファンドマネージャーが厳選しているので、高配当株を買ってみたいという方には参考になるはずです。
今回は、フィデリティ・配当成長株・ファンド(分配重視型)とみずほ好配当日本株オープンに組み入れられている日本株を見てみましょう。
企業が配当を出し続けるためには、安定して利益を稼ぐ必要があるので、高配当株ファンドの組入上位銘柄は自然と大企業が多くなります。上記の銘柄も誰もが知る企業でしょう。
この中で配当利回りが4%を超えているのは、ソフトバンクと武田薬品工業です。ソフトバンクは通信会社として比較的利益が安定しています。医療用医薬品が主力事業の武田薬品工業も景気に左右されにくく、安定した配当が期待できます。
一方、石油や石炭などを扱うENEOSホールディングスや、金融株の三菱UFJフィナンシャル・グループ、総合商社の三菱商事などは景気敏感株ですが、事業基盤がしっかりしているので、安心して保有しやすいのではないでしょうか。
このように投資信託の月次レポートを活用すれば、個別株の銘柄選びの参考にすることもできます。どんな株を買えばいいか迷ったら、高配当株ファンドを買ったり、その月次レポートを見て投資のヒントを探してみるのも1つの方法です。
※各銘柄の詳細は目論見書やホームページ等でご確認ください
記事作成日:2024年3月7日