新しいNISA(少額投資非課税制度)が、2025年には2年目を迎えます。「来年こそ、NISAをはじめてみたいな」という方もいれば、すでにNISAで投資をしていて「来年のNISAはどうしよう」と考えはじめた方もいるでしょう。
今回は、来年のNISAでどんなつみたて投資をしたらよいか、考え方のポイントをお届けします!
「来年からNISAを始める人」はどうしたらいい?
投資がはじめての方、もしくは、投資経験が少しあってもNISAは未経験という方は、「どんな商品を買ったらよいか」と悩む方も多いでしょう。
投資性商品は、預貯金とは異なり、値段が上下します。一つのものに限定して投資をするとリスクが大きくなり、値動きが大きくなりがちです。大きく増えたり減ったりして、初心者の方は怖くなる方も多いかもしれません。
そのため、リスクを分散させるために、まずは幅広い商品に分散投資することが大切です。
ただ、自分で分散投資をしようと思うと、さまざまな商品を選んだり、それらの配分を考えたりする必要があるほか、たくさんの資金が必要です。
そこで、投資初心者の方は、最初から幅広い商品に分散されている「投資信託」を選ぶのがよいでしょう。投資信託なら、100円などの少額からつみたて投資ができます。
世界中の株式や債券、不動産(REIT)など、さまざまな商品に分散投資された投資信託を選べば、それ1本だけでリスクを分散できます。
「バランスファンド」などで値動きが異なる商品に分散投資をすることで、さまざまな局面を迎えたとしても、比較的安定的なパフォーマンスが期待できます。投資の最初の一歩として、ぜひ選択肢に入れたいですね。
「すでにNISAをしている人」はどうする?
すでにNISAでつみたて投資をしている人は、来年はどうしたらよいでしょうか。
今つみたてている投資信託のつみたて額を増やすのもよいですし、投資先の配分を調整したり、違う投資信託を追加することも選択肢です。まずは、今つみたてているものが、どんな投資先かを確認してみましょう。
投資先が偏っていないでしょうか。もしくは、新たに気になっている投資先はないでしょうか。
「日本株だけの投資だったけれど、海外の株などにも幅広く投資したいな」「他の国にも投資をしてみたいな」などという考えが出てきたら、追加のファンドを検討してみましょう。
また、「インデックスファンド」と呼ばれる、指数に連動する投資信託でつみたてをスタートしていたら、「アクティブファンド」に挑戦してみるのも一案です。
「アクティブファンド」とは、プロが厳選して投資先を選んでいる投資信託のこと。
例えば、世界中の株式から一定の基準で運用のプロが選別しているファンドや、今後成長が見込める国や企業、業種に集中投資するファンドなどがあります。
すでに投資をしているインデックスファンドでは比較的安定した運用を目指し、追加するアクティブファンドで少しリスクを取りながら積極的な運用を目指すなど、新たなバランスをとってみるのもよいでしょう。
それでは、来年のNISAでどんなファンドを買おうかと考えている人に向けて、3つのファンドをご紹介します。
eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス
キャピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)
イーストスプリング・インド株式オープン
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年10月23日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。