国内の物価上昇によって支出が増える中、将来に備えて資産を増やしたいと資産運用に興味を持つ人が増えています。しかし、働きながら投資を行うことは時間的に難しいと感じている人も多くいるのが現状です。そんな方にオススメの投資法が、NISAのつみたて投資枠を活用して少額からコツコツ投資を続けられるつみたて投資です。
そこで今回は、つみたて投資枠を活用して投資信託を買う前に知っておきたいつみたて投資枠の基本と、参考ファンドをご紹介します。
つみたて投資枠に向いている投資信託とは
つみたて投資枠では、金融庁の基準を満たした長期のつみたて・分散投資に適した投資信託を、つみたて形式で購入することができます。
購入できる投資信託は多岐にわたり、日経平均株価やダウ平均といった国内外の指数に連動したインデックス型から、高配当株や成長株などの様々なテーマに投資するアクティブ型、複数の金融商品に投資するバランス型まで、運用スタイルに応じて様々な種類の投資信託があります。
たとえば、日本経済が好調になると考える場合には、投資対象を日本株にしているファンドが考えられます。また、米国や欧州といった先進国に投資したい場合は先進国を投資対象としたファンドが考えられますし、成長著しいインドやベトナムといった新興国に投資したい場合は新興国を投資対象としたファンドが考えられます。
投資先がいろいろあるために迷ってしまうという場合や、できるだけリスクを低減して手間なく運用したい場合には、国内外の株式や債券など幅広い投資先に分散して投資を行うことができるバランス型のファンドが活用できるでしょう。
それではPayPay証券のつみたて投資枠で投資できるファンドを4本の投資信託をご紹介します。
つみたて投資枠の参考ファンド4選
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
4.74% | 15.28% | 34.58% | 71.29% | 133.53% |
※データは2024年3月4日現在
約60%を占める米国株を筆頭に、全世界(日本を含む先進国・新興国)の約50ヶ国・地域に分散投資ができる、人気の投資信託です。
iFreeNEXT FANG+インデックス
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
12.84% | 31/79% | 104.95% | 110.78% | 414.13% |
※データは2024年3月4日現在
構成銘柄が少ないので1社の好調・不調の影響を受けやすく、値動きが激しい投資信託です。米国トップ企業に投資したいけど、自分で運用するのは面倒という人にオススメの投資信託です。
PayPay投信 日経225インデックス
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
8.5% | 10.3% | 35.5% | - | 31.7% |
※データは2024年1月31日現在
ニュースや新聞などで日経平均株価を確認すれば値動きがわかりますので、投資初心者やシンプルな投資信託を選びたい人におすすめです。
世界経済インデックスファンド
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
4.04% | 9.07% | 22.69% | 34.83% | 255.93% |
※データは2024年3月4日現在
株式と債券がほぼ半々なので、「株式オンリーはちょっと怖い」という方にオススメのバランスファンドです。外国の資産を中心に分散投資したい人におすすめの投資信託です。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年3月4日
ファイナンシャルプランナー
横山利香 短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。