人口世界1位、GDPも世界3位へ
今では、「IT大国」として知られるインドですが、2023年には中国を抜いて人口世界1位となりました。
経済面での成長も著しく、2027年にはGDP(国内総生産)で日本を抜いて世界3位に躍り出るとの予測もあります。
一方、今年行われた総選挙では、ナレンドラ・モディ首相が3期連続で首相に就任、「3期連続の同一政権」は、初代首相のジャワハルラール・ネルー氏以来となります。政権の安定は、株式市場にとってもプラス要因です。
また、直近では、MSCI(モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル)が算出する全世界株指数の「MSCI ACWI(オール・カントリー・ワールド・インデックス)」の構成比率で、インド株が中国株を抜いて世界第6位に浮上したとの報道もありました。
インド株指数は7年連続で史上最高値を更新
2024年9月27日、インドの主要株価指数「SENSEX」が85,836ポイントとなり史上最高値を更新しました。2024年は、米国のNYダウやナスダック指数、日本の日経平均株価も史上最高値を更新していますが、注目したいのはSENSEXが2017年以降、7年連続で史上最高値の更新が続いていることです。
SENSEXはその後、中東情勢の不安、中国株の上昇での資金シフト、米国金利の上昇で資金流出懸念などから反落し、およそ80,500~82,000ポイント程度で上昇一服となっています。史上最高値更新後の押し目としてタイミング的にも注目してみたいところです。
このように、インドは世界中の投資家が注目している市場です。しかし、日本の個人投資家がインドの個別企業を分析するのはハードルが高いですが、プロが運用する投資信託を活用すれば簡単に投資することができます。
しかも、その多くはNISA(少額投資非課税制度)の成長投資枠を活用することもできます。
そこで今回は、インドに投資する注目の投資信託をピックアップしてみました。資産の一部をインド関連の投資信託に振り分け、分散投資とパフォーマンスの向上を狙ってみてはいかがでしょうか。
イーストスプリング・インド消費関連ファンド
人口が世界一にもなったインドでは、長期的な消費の拡大や、消費分野での高付加価値・高品質化が今後も続くことが期待されています。インド関連のファンドの中でも投資対象を世界情勢等に左右されにくい消費関連に絞り、中長期的な資産の成長を目指します。
HSBC インド オープン
HSBCアセットマネジメントに加え、HSBCグループ内の情報ソースを活用し、インド国内の企業だけではなく、インドに関連するインド以外の国の企業にも投資し、資産の中長期的な成長を目指すファンドです。
新光ピュア・インド株式ファンド
2006年の設定来、基準価額の騰落率は396.9%と、5倍近いパフォーマンスをたたき出しています。直近の株式の組入上位業種は、銀行(25.4%)、素材(9.3%)、エネルギー(7.7%)、金融サービス(7.3%)、自動車・自動車部品(6.2%)となっています。
イーストスプリング・インド株式オープン
直近では、金融サービス株などを買い増し、二輪車メーカー株などを全売却するなど、相対的な株価の割安度の変化に敏感に対応。実績のあるイーストスプリング・インベストメンツグループの運用力を活用して、中長期的な資産の成長を目指した運用を行っています。
ダイワ・ダイナミック・インド株ファンド
人口が世界一のインドは、人口の増加に伴い経済の発展も期待できる国です。インドの株式は、堅調なマクロ経済や企業業績を受けて上昇基調で推移しています。同ファンドのパフォーマンスは、過去5年間で148.9%、過去3年間で81.4%、過去1年間で29.9%、過去6カ月間では9.9%と好調です。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年10月21日