安定的な運用が期待できるファンドは?
今年は、日米の株式市場で主要株価指数が史上最高値を更新しました。その一方で8月上旬には、日経平均株価が過去最大の値下がり幅を記録するなど、株式市場の値動きは激しくなっています。
特に、投資初心者や、今年からNISA(少額投資非課税制度)経由で投資をスタートした人は、あまりの値動きの激しさに驚いているかもしれません。
基本的に長期投資が目的のNISAでは、日々の値動きはあまり気にしなくてもいいのですが、昨今の株式市場のように連日で値下がりする局面があると、どうしても保有している株式や投資信託の値動きが気になってしまうものです。
株式市場は上昇もあれば、下落もあります。そこで、値動きの激しい株式だけに資産を振り分けるのではなく、債券やREIT(不動産投資信託)といった別の金融商品に分散して投資することで長期的に安定した運用を目指すことができます。
投資初心者が自分でバランスよく資産を分散することは難しいかもしれませんが、あらかじめ資産が分散されたバランス型ファンド(投資信託)に投資すれば、運用のプロであるファンドマネージャーがあなたに代わって大切な資産を運用してくれます。
特に、バランス型ファンドは、NISAの成長投資枠だけでなく、つみたて投資枠で購入できるものもたくさんあります。
株式市場が上昇しているときは、株式に特化したファンドの好成績ばかりが注目されがちですが、長期的な視点に立てば、バランス型ファンドはリスクを抑えた魅力的なファンドと言えそうです。今回は、様々なバランス型ファンドをご紹介します。
eMAXIS/PayPay証券 全世界バランス
「eMAXIS」の名を冠したPayPay証券専用ファンドで、「おまかせ運用」にも採用しています。
「オルカン」と呼ばれるeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は、全世界の株式に投資するファンドですが、このファンドは全世界の株式、債券、不動産(リート)などに投資するオール・カントリーのバランスファンドです。
大きな損はしたくないけど将来的な資産形成はしていきたい人に適した「ミドルリスク・ミドルリターン」のファンドと言えるでしょう。
LOSA長期保有型国際分散インデックスファンド 愛称:LOSA 投資の王道
資産の構成比率は、株式ファンド56.6%、債券ファンド32.3%、REIT・不動産関連ファンド10.1%、現金・その他1.0%。通貨別では、米ドル79.1%、円11.1%、ユーロ9.9%で構成されています。2015年12月28日に設定されたファンドで、設定来の騰落率は100.6%と、2倍高を達成しています。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
様々な金融資産にバランスよく投資することで、株式市場に集中して投資する投資信託などに比べて、リスクを抑えた運用が可能になります。つみたて投資枠での購入もOKなので、長期投資にも向いています。
Oneグローバルバランス
4つの資産に分散投資することでリスクを抑えた運用が期待できるため、投資初心者の入口にも向いているファンドです。同ファンドは、2021年9月に設定された比較的新しいファンドで、設定来の騰落率は18.92%となっています。
のむラップ・ファンド(積極型)
「のむラップ・ファンド」は、投資目的や投資スタイルに合わせて、リスク水準の異なるコース(保守型、普通型、積極型)から選択可能。積極型の資産配分は外国株式53.8%、外国債券16.0%、世界REIT14.2%、国内株式10.1%、国内債券4.6%、その他資産1.2%。2010年3月に設定され、設定来の騰落率は約3.8倍%にも達しています。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年10月4日