押し目に注目の「防衛関連」日米株8選

💡この記事のポイント

✅イラン軍事衝突でも防衛関連株は下落が目立つ

✅現代の戦争がAIやデータを駆使した「情報戦」へと変化

✅日米の防衛関連株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅日本株:三菱重工業日本電気川崎重工業

✅米国株:パランティア・テクノロジーズロッキード・マーチンアールティーエックス

 

目次

三菱重工業<7011>

川崎重工業<7012>

IHI<7013>

日本電気<6701>

ロッキード・マーチン<LMT>

アールティーエックス<RTX>

ノースロップ・グラマン<NOC>

パランティア・テクノロジーズ<PLTR>

押し目に注目の「防衛関連」日米株8選

現在、イランでの軍事衝突を受けて「防衛関連株」への関心が高まるものの、直近では株価が下落傾向となっている防衛関連株が目立ちます。

 

これまでは戦闘機やミサイルといった「ハードウェア(兵器)」をつくる企業が中心でしたが、最近では「AI」や「データ分析」といったソフト面の重要性が急速に増しています。

 

背景にあるのは、安価なドローンなどが多用されることで、旧来型兵器による迎撃が戦略的に通用しづらい現代の戦争形態である「非対称戦」の広がりです。高価なミサイルで安価なドローンを迎撃し続けることは難しく、敵をいち早く見つけ、効率的に対処する「インテリジェンス(知能)」が勝敗を分ける時代になりつつあるようです。

 

こうした戦争の質的変化を受け、市場では従来型防衛関連企業の株価が一時的に調整する一方で、AIやデータ基盤を手がける「ニューディフェンス」関連企業は比較的堅調に推移しているようです。

 

しかし、地政学リスクへの対応から、各国の防衛予算の増加の流れは続くと見られ、従来型の防衛関連株の押し目は注目したいところです。

 

そこで今回は、日米の防衛関連株をご紹介します。

 

 

三菱重工業<7011>

日本を代表する総合重工メーカーで、防衛省向け実績で国内トップクラスを誇ります。

戦闘機や護衛艦、ミサイル防衛システムなど、日本の防衛の基幹を担う製品を幅広く手がけています。防衛予算の増額を背景に、防衛関連の受注環境には追い風が意識されているようです。ハード面だけでなく、次世代戦闘機の開発など最新技術への投資も積極的に進めており、国内防衛関連の代表的銘柄です。

株価は1月28日安値4,406円、3月9日安値4,375円、3月24日安値4,373円と、直近の安値水準となっています。なお、3月2日上場来高値5,208円からの押し目となっています。

 

川崎重工業<7012>

三菱重工業と並び、日本の防衛産業を支える主要企業の一社です。

航空機やヘリコプター、誘導機器に強みを持ち、自衛隊向けの輸送機や哨戒機などを供給しています。近年はロボット技術や水素関連事業にも注力しており、将来的な自律型防衛システムの開発などへの応用も期待されているようです。防衛予算の拡大に伴い、既存製品のメンテナンスや更新需要の取り込みが進んでいます。

株価は3月3日上場来高値18,830円から3月24日安値14,705円まで調整しています。

 

IHI<7013>

航空エンジンや宇宙開発、防衛用機材などを手がける総合重工業メーカーです。

特に防衛用航空機のエンジン開発において高い技術力を持ち、日本の航空防衛を支えています。民間航空機向けエンジンのスペアパーツ需要の回復に加え、防衛分野での受注も堅調に推移しているようです。エンジンのメンテナンス事業は長期的な収益源となっており、業績の安定感に寄与しています。

株価は2月10日上場来高値4,698円から3月24日安値3,343円まで調整しています。

 

日本電気<6701>

国内大手のIT・ネットワーク企業ですが、防衛分野でも非常に高い存在感を示しています。

同社は防衛用の通信システムやレーダー、さらには人工衛星などの宇宙防衛関連に強みがあります。現代戦で重要となる「見えない敵を見つける」ためのセンシング技術や、AIを活用した情報分析において同社の技術は重要です。防衛のデジタル化(DX)を推進する中核企業として注目されています。

株価は1月20日高値6,036円から2月24日安値3,606円まで下落し、直近は4,000円前後で推移しています。

 

ロッキード・マーチン<LMT>

世界最大の防衛航空宇宙メーカーであり、ステルス戦闘機「F-35」の製造などで知られる米国企業です。

足元では、戦争の形態が「ソフト重視」へ変化していることへの懸念から株価がやや軟調となっていますが、依然として物理的な防衛力の核であることに変わりはありません。同社もAIや極超音速兵器の開発に注力しており、現在の株価調整を「押し目」と捉える投資家の動きもあるようです。

株価は3月2日上場来高値692ドルから3月23日安値610.63ドルまで調整しています。

 

アールティーエックス<RTX>

旧レイセオン・テクノロジーズで、ミサイル防衛システムや航空エンジンに強みを持つ米国企業です。

同社の迎撃ミサイル「パトリオット」などは世界中で需要があるようです。また、電子戦や高出力レーザーなどの新技術開発も進めており、従来型の強みを活かしつつ、次世代の防衛需要を取り込めるかが今後の成長の鍵となりそうです。

株価は3月3日上場来高値214.5ドルから3月23日安値194.46ドルまで調整しています。

 

ノースロップ・グラマン<NOC>

米国の主要な防衛・宇宙企業で、ステルス爆撃機や無人航空機、軍事衛星などに強みがあります。

特に高度なステルス技術や宇宙ベースの監視システムにおいて世界屈指の技術を誇ります。現代の情報戦において「宇宙からの監視」は極めて重要であり、同社の衛星技術への需要は今後も高まることが予想されます。政府予算の安定的な執行を背景に堅調さが期待されています。

株価は3月3日上場来高値774ドルから3月23日安値678.75ドルまで調整しています。

 

パランティア・テクノロジーズ<PLTR>

ビッグデータ分析プラットフォームを政府機関や軍に提供している米国のソフトウェア企業です。

同社のAIソフトは、膨大な情報から攻撃目標を特定したり、テロを未然に防いだりするための「軍の脳」のような役割を果たしています。知能戦の主役として市場の評価が急上昇しており、直近1カ月の株価も強い動きを見せています。

株価は2025年11月3日上場来高値207.52ドルから今年2月13日安値126.23ドルまで下落。直近は160ドル台まで回復しています。

 

記事作成日:2026年3月24日