NISAのつみたて投資枠で購入する投資信託を選ぶ3つのポイント
みなさん、こんにちは!大学生の子供がいるファイナンシャルプランナーの横山利香です。
NISA(少額投資非課税制度)を始めたいと思っても、「購入するタイミングがわからないどころか、そもそも何を購入すればいいのかわからない!」と迷っている方も多くいるかもしれません。
新しいNISAはつみたて投資枠と成長投資枠の二つに分かれていて、使い分けることができます。購入するタイミングがわからないと思っている方は、定期的にコツコツつみたてで購入できるつみたて投資枠の利用を検討してみましょう。
つみたて投資枠は、金融庁の基準を満たした長期のつみたて・分散投資に適した投資信託を、つみたて形式で購入することができます。NISAで購入できる投資信託は、NISA口座を開設した金融機関によって異なります。もし購入したい投資信託があらかじめ決まっている場合は、口座開設をする際に取り扱っているかを確認しておきましょう。
なお、PayPay証券で取り扱っている投資信託の一覧はこちらです。
とはいえ、投資信託は種類も本数も多いので「どれを購入すればいいのだろう・・・」と迷ってしまうことも少なくはないでしょう。
そこで今回は投資信託を選ぶポイントを3つご紹介します。
ポイント①投資対象は何か
1つ目のポイントは、何に投資をしている投資信託なのかです。投資対象はリスクやリターンに大きな影響があるからです。
例えば株式に投資をしている投資信託は大きなリターンを狙えますが、その分リスクも比較的に大きくなります。一方で、債券を投資対象としているものはリターンが小さい分、リスクもあまり大きくありません。
ご自身の資産運用の目的と許容できるリスクを考えた上で、投資信託を選んでみると良いでしょう。
それでも迷うなら、さまざまな投資対象に投資をしているバランス型の投資信託を選ぶという方法もあります。
ポイント②為替の影響
2つ目のポイントは「為替変動のリスクに注目する」です。外国に投資を行っている投資信託は為替の影響を受けます。つまり、為替の動きによっては投資対象自体に変動がなくても購入時よりも値下がりする場合があり、損失が発生することがあるということです。たとえば、円高になった場合は外貨建ての投資信託は価額が目減りしますので、損失が発生する場合があります。
為替に振り回されたくないという方は、為替の変動によるリスクを軽減するために「為替ヘッジあり」という投資信託を選ぶこともできます。ただし、「為替ヘッジなし」よりも少しコストは高くなるデメリットもあります。
または、直接的には為替の影響を受けない日本国内を投資対象としている投資信託を選ぶ手もあります。
ポイント③保有にかかるコスト負担
新しいNISAでは、非課税期間が無期限なので時間を味方につけて投資することができます。ただ、投資する時間が長ければ長いほど、保有にかかるコスト(信託報酬など)の負担が増えることになります。保有にかかるコストは少ない方がよいでしょう。
もちろん、販売時にかかる手数料(販売手数料)もない方がオトクです。PayPay証券の取扱投資信託は、すべて販売手数料が無料です。
つみたて投資枠は、基本的には長い期間コツコツと投資をしていくわけですから、以上3つのポイント、「投資先」「為替の影響」「コスト負担」を踏まえて選ぶようにしましょう。
記事作成日:2023年12月20日
ファイナンシャルプランナー
横山利香
短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。