「お金を貯めたい」と思いながら、うまくいかずにあきらめてしまうことはないでしょうか?
そもそも、なぜ「お金を貯める」ことが大切なのか、考えたことはありますか?
今回は、「お金を貯める」ことが大切な理由を4つお話します。
どれか1つでも納得できる理由があれば、お金を貯めるモチベーションが上がり、うまくお金が貯められるかもしれません。
その1~「臨時出費」は突然やってくるから
誰にでも起こりうるのが、ある日突然、出費が必要になることです。
例えば、スマートフォンや洗濯機、冷蔵庫といった生活必需品が急に壊れることって、誰にでもあるでしょう。予定外の大きな出費は避けられません。
また、冠婚葬祭にも数万円単位のお金が必要です。慶事であれば事前にわかることが多いですが、弔事は突然知ることが多いものです。訪問先が遠方なら、交通費も馬鹿になりません。
そんな突然起こる出費の場面で、貯蓄がなく、生活費もカツカツの状態で余裕がないと、お金を用意できずに困ってしまいます。クレジットカード払いでその場をしのいでも、後日支払いの際に慌てて用意することになりかねません。
何かあったときの臨時出費に対応できるよう、貯蓄などである程度備えておきたいものです。
その2~「やりたいこと」を叶えられるから
「もし100万円をもらえたら、何がしたいですか?」と聞かれたら、どのように答えるでしょうか。
「100万円あったら、〇〇ができるのにな…」と頭に浮かぶことがあるのではないでしょうか。
やりたいことがあっても、「お金がないからできない」とあきらめるのであれば、もったいないことです。
今すぐ、やりたいことの実現に向けて、お金を貯め始めましょう。
お金を貯めてやりたいことを叶えられるのであれば、貯蓄もワクワクするはずです。お金を貯めれば貯めるほど、やりたいことの実現に近づきますね。
その3~心に余裕ができるから
これまで多くの方にお金に関する取材をしてきましたが、「お恥ずかしながら、実は貯蓄が全然ないんです」と、小声で話す方にたくさん出会ってきました。
「貯めたほうがいいけれど、できない……」という不安が、四六時中頭の片隅にあるようです。これは、小さなストレスを抱え続けることになります。
でも、100万円、200万円と、まとまったお金を貯められるようになると、不安が軽減されます。
「いざとなったら、仕事を変えても大丈夫」「たとえ体調を崩しても、治療費は出せる」「欲しいものが(買うかどうかは別として)いつでも手に入る」といったイメージを持てれば、心に余裕ができます。日々を思い切り楽しめますよ。
その4~元手ができれば、お金を「増やすこと」もできるから
まとまったお金があると、それを投資に回すなどして、増やすこともできます。
例えば100万円を年平均3%で運用できれば、10年後には約134万円になります(税金等を考慮せず)。
34万円を節約などで捻出するのはなかなか大変ですが、資産運用が上手くいけば、雪だるま式に増やしていくこともできます。
今回は、なぜ「お金を貯める」ことが必要かについて、理由を4つお話しました。どれか気に留まったきっかけがあれば、ぜひ、貯蓄のモチベーションにつなげてください。
記事作成日:2023年8月18日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。