どうしてもやめられない「ムダ遣い」を減らす方法は?
ダメだとわかっていても、つい「ムダ遣い」をしてしまうことはありませんか?
ムダ遣いをうま~く減らせられると、お金が貯まるようになります。
今回は、誰でもできる「ムダ遣いの減らし方」についてお伝えします!
そもそも「ムダ遣い」とは?
「ムダ遣い」という言葉を聞いて、どんなことが思い浮かびますか?
飲み会? スイーツ? 洋服? いえいえ、これらがムダ遣いかどうかはわかりません。
Aさんには「ムダ遣い」でも、Bさんには「必要な出費」ということがよくあるからです。
ずっと欲しかったもの、行きたかった場所、満足できたこと、買った後も幸せが続いているものに使ったお金なら、自分にとっては必要な出費といえるでしょう。たとえ、他の人にはムダだと感じることでも、です。
逆にどんなに安くても、みんなに大人気のものでも、自分に不要なものならムダ遣いになってしまいます。
「ムダ遣い」かどうかをジャッジするポイントは、“自分にとって”本当に必要かを考えることです。
自分の出費に〇△×をつけてみよう
「自分にとって必要か、不要か」を判断するために、1か月分の買い物のレシートを取っておきましょう。そして、〇△×でジャッジをしてみてください。インターネットショッピングなら、同封されている納品書を使うといいですね。
⚪︎・・・必要なもの、欲しかったもの
△・・・⚪︎か×かで迷うもの
×・・・不要だったもの、ムダだったもの
という具合に印をつけてみましょう。これは、生活習慣などの改善をする際によく使われる手法です。
〇については、大いに喜びましょう! 「いい買い物ができた」「これにお金を使えて幸せだったな」と振り返りつつ、自分をほめてあげましょう。
次に、×をチェックします。これが「ムダ遣い」ですね。「みんなはいいと言っていたけれど、自分には不要だった」「同じようなものを買ってしまった」などと×の理由はさまざまでしょう。
ただ、そんな失敗に目をつぶらずに、ちゃんと×をつけた自分をほめてあげたいですね。そして、次からは×の買い物をしないように気を引き締めましょう。
そして、△を見てください。〇でも×でもないということは、優先順位は高くない買い物のはずです。ここで使うお金も、〇の買い物に回せたらいいですよね。
△や×を減らして、〇を増やしていこう!
ムダ遣いを減らすために、×や△を「どんなときに」「どんなお店で」使っているのかを振り返りましょう。
「疲れているときは適当に買い物をしてしまう」「給料日後は要注意」「期間限定セールがあると、つられてしまう」などと自分のクセに気付くはずです。
気づいたことを心にメモして、翌月から気をつけてみてください。それだけで、ムダ遣いはぐっと減るはずです。
また、〇の買い物についても、「どんなときに」「どんなお店」で買ったのか、振り返ってみましょう。そのイメージを持ってお金を使えば、〇の買い物が増えるはずです。同じ金額を使っても、〇が多ければ満足度は高まります。
今回は、出費に〇△×をつけて振り返りながら、ムダ遣いを減らす方法をお伝えしました。大切なお金を、自分にとって本当に必要なものに使えるように、ぜひチェックしてみてください。
記事作成日:2023年8月4日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。