あなたはどっち派?賃貸とマイホームのメリット・デメリットを解説
「今は賃貸住まいだけど、大丈夫?」
「いつかマイホームを買ったほうがいいの?」
…と、悩んでいる人もいるでしょう。
そこで今回は、賃貸住まいとマイホームの、メリットとデメリットを比較してみましょう!
賃貸のメリット:家賃も場所も自由!
賃貸住まいは、さまざまな自由度が大!です。
転勤や転職、気分にあわせて住む場所を変えられますし、家計が厳しければ引っ越して家賃を下げることもできます。
また、ご近所トラブルがあれば、引っ越すことで対応できるでしょう。
エアコンや給湯器が壊れた場合も、基本的には家主さんが交換してくれる安心感もあります。
賃貸のデメリット:老後に住まいを借りにくくなる可能性も...
しかし、自由きままなのは、定期的に収入がある時期だからこそ。
老後に年金暮らしになったときに、毎月の家賃が負担になることに注意が必要です。
65歳で退職して95歳まで生きるとすると、30年間。
7万円の家賃でも、30年間で家賃の支払いは2,520万円になります。
家賃分として、2,500万円以上を65歳までに貯めておくのは、なかなか大変でしょう!
また、高齢者になると収入や健康面などの不安から、賃貸物件を借りにくくなるケースにも要注意です。
マイホームのメリット:満足感と安心感!
マイホームの場合は、こだわりをつめこんだ戸建てにもできますし、賃貸専用マンションに比べると分譲マンションはグレードが高いケースが多く、より理想的な住まいになるでしょう。
住宅ローンが完済すれば、それ以降の住居費がいっきに軽くなります。マンションなら管理費と修繕積立金程度です。
老後の年金生活で、住居費の負担が少ないのは安心ですし、もし高齢者施設に入るなどで大きなお金が必要なら、マイホームを売却して資金にすることもできます。
マイホームのデメリット:住み替えにくく、ローンや修繕費の負担も...
ただし、マイホームは、住宅ローンの完済まで、長年の返済が続くことに要注意です。
身の丈以上のローンを組むと月々の返済が大きな負担になりますし、当初は身の丈に合った返済額だと思っても、予定外の収入ダウンや支出アップで家計が厳しくなれば負担感が増します。
また、エアコンや給湯器の交換や水回りのリフォームなどの費用も見込む必要があります。
転勤や転職、ご近所トラブルによる引っ越しも賃貸に比べると難しいでしょう。
賃貸とマイホーム、結局どちらがお得?
引っ越しがあるか、ローン返済や家賃支払いの可否、住居の理想度といった事情や好みは、一人ひとり異なります。
賃貸とマイホームは、それぞれメリットとデメリットがあり、「結局どちらがお得か」は、人それぞれです。
しかし、ローンを完済できる見込みがあればマイホームがあると安心ですし、何度も引っ越しや収入の上げ下げが予想されるなら、ひとまず賃貸に住みながら、老後の住居費の貯蓄を進めておくのが賢明でしょう。
いずれにしても、ある程度の資産があれば、選択肢を広げることができます。資産を増やすためにも、家計を見直したり、少額でも投資をすることが重要になってくるでしょう。
記事作成日:2024年2月1日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。