「投資信託」も「NISA」も、両方ともよく聞く言葉ですよね。でも、「実は、この2つの違いがよくわからない…」という方もいるのでは?
そこで今回は、投資信託とNISAの違いについて、初歩の初歩から解説します!
投資信託は「商品」、NISAは「制度」
「投資信託を始める」「NISAを始める」という言葉をよく聞きませんか?
でも、金融機関に行って「投資信託を買いたいのですが…」と言うのはOKですが、「NISAを買いたいのですが…」というのは間違い。
なぜなら、「投資信託」は商品のことで、「NISA(少額投資非課税制度)」は制度のことだからです。いうなれば、「NISA」は箱のようなもので、その中に入れられる商品の一つに「投資信託」があるイメージです。
NISAのメリットは、利益に対して税金がかからない点。通常は投資で利益が出たら、20.315%の税金が差し引かれますが、NISAなら同じように利益が出たとしても、非課税なので利益をまるごと受け取れるのです。
「投資信託」はNISAでなくても売買できるけれど…
「投資信託」は、株や債券など、国内や海外のさまざまな商品をパッケージ化したような金融商品です。
中身は実にさまざまで、例えば株だけのものや債券などがミックスされたもの、そして投資先を特定の国に絞ったり、世界中に分散させたりと、投資信託によって異なります。自分で「どの株や債券に投資しようかな」などと選ばなくても、プロが選んでパッケージ化してくれているのでお手軽。100円や1,000円などの少額でも始められます。
投資信託は、NISAではなく、通常の口座(課税口座)でも売買できますが、もし1万円の利益がでたら、2,000円ほどの税金が差し引かれるので、受け取る利益は8,000円ほどになります。でも、NISAで売買すれば、非課税なので1万円の利益が丸ごと受け取れます。
「投資信託にトライしてみたいな」という方は、ぜひNISAで始めたいですね。何を買えばいいのかわからない方は、PayPay証券のNISAで買える投資信託の例を3本ご紹介しますので、参考にしてみてください。
参考ファンド3本
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
たわらノーロード 日経225
LOSA 長期保有型国際分散インデックスファンド 愛称:LOSA 投資の王道
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年5月22日
ファイナンシャルプランナー
西山美紀
出版社勤務後、2005年に独立し、FP資格を取得。生き方、マネーなどをテーマに、単に貯蓄額を増やすのではなく、日々にうるおいをもたらすお金の使い方・貯め方・増やし方を女性誌やWEBで発信。監修・講演等も。著書に『お金の増やし方』(主婦の友社)等。