従来から大幅にグレードアップする新しいNISA
2024年から新しいNISA(少額投資非課税制度)がスタートします。従来のNISAに比べて、投資枠の拡大や保有期間の無期限化など、投資家にとってはとても有利な改正になります。詳しい改正点はここでは割愛しますが、株式投資に興味のある人にとっては、まさに「神改正」。そこで、新しいNISA向き(成長投資枠)の銘柄をご紹介していきます。
花王(4452)
洗剤や生理用品など家庭用品の国内最大手。2023年12月期の年間配当金は150円を計画し、34期連続での増配見通し。連続増配記録は国内企業で最多。連続増配継続企業だけに、株価下落時でも配当利回りの拡大が注目されやすい銘柄。
三菱重工業(7011)
国内最大手の総合重機メーカー。事業分野は幅広く、とりわけ、強みを持つ原発、防衛などは政府が拡大戦略に舵を切った分野であり、今後の業績寄与が期待される。また、世界潮流の脱炭素関連分野、将来的な成長が見込まれる宇宙分野などの展開力にも期待が持てる。
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
乳幼児用紙おむつ「パンパース」、衣料用洗剤「アリエール」、食器洗い用洗剤「ジョイ」、エアケア製品「ファブリーズ」などの各種一般消費財を手掛ける米国企業。株主還元に積極的で、2023年6月期まで67年連続で増配を行っており、連続増配記録は米国企業の中でも指折り。
エヌビディア(NVDA)
米半導体メーカー。AI(人工知能)にも使われる画像処理半導体(GPU)を手掛け、同分野向けでの世界シェアは約8割と推定。AIの台頭、米中対立の激化などに伴い、半導体は地政学的な戦略物資としての価値が高まるなか、同社の存在は不可欠なものに。長期的な業容の拡大に伴う株価の値上がりが期待できる。
SPDR S&P 500 ETF(SPY)
S&P500種指数に連動する投資成果を目指す米国籍のETF(上場投資信託)。S&P500種指数の全構成銘柄を組み入れ、保有銘柄のウエートは時価総額ベースで算定。米国ETF第1号として1993年1月に設定される。投資対象は米国株式市場そのものともいえ、長期の運用実績を誇る。
記事作成日:2023年10月10日