AI/半導体関連株が乱高下!その背景と日本株10選

💡この記事のポイント

✅足元でAI/半導体関連の値動きが日経平均を大きく左右

✅米国のAI過剰投資への懸念が日本市場にも波及

✅日本の代表的なAI/半導体関連銘柄10選をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅キオクシアホールディングス、味の素、マクニカホールディングス、さくらインターネット

 

目次

AI/半導体関連銘柄が日経平均を史上最高値へ牽引

不安定な動きの背景と足元の状況

キオクシアホールディングス<285A>

味の素<2802>

マクニカホールディングス<3132>

さくらインターネット<3778>

安川電機<6506>

パナソニックホールディングス<6752>

アドバンテスト<6857>

ファナック<6954>

東京エレクトロン<8035>

ソフトバンクグループ<9984>

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AI/半導体関連株が乱高下!その背景と日本株10選

2026年後半の株式市場では、AI/半導体関連銘柄の株価の値動きが日経平均を大きく左右する場面が目立っています。

 

 

AI/半導体関連銘柄が日経平均を史上最高値へ牽引

日経平均は2026年6月22日に史上最高値となる72,831.73円を記録。この時、日経平均上昇の牽引役となったのが、アドバンテスト<6857>や東京エレクトロン<8035>、キオクシアホールディングス<285A>をはじめとするAI/半導体関連銘柄でした。

 

ただ、ここへきて、AI/半導体関連銘柄が大きく値を崩しており、それらの銘柄の下落とともに、日経平均も10月23日には一時62,000円台を割り込む場面が見られました。

 

 

不安定な動きの背景と足元の状況

AI/半導体関連銘柄が冴えない動きを続けている背景のひとつに、AIへの過剰投資を巡る懸念があります。特に米国では、マイクロソフト<MSFT>やアルファベット<GOOGL>といったハイパースケーラー(巨大データセンターを運営する大企業)によるAI基盤の構築やデータセンターへの過剰投資懸念がたびたび浮上しており、株式市場の重しとなっています。

 

また、米国では現地時間11月3日に中間選挙が実施されました。選挙結果を受けた今後のAIやデータセンター関連政策の行方も、日米の株式市場で注目されそうです。

 

ただ、足元ではAI需要を背景に、好決算を発表したり、業績予想を上方修正する企業も見られます。株式市場では、「AIバブルの終焉が近づいている」との声がある一方で、「今回の下落は押し目(上昇基調にある株価が一時的に下がること)で、投資の機会になる」と捉える見方もあるようです。

 

一言で「AI/半導体関連」といっても、AIの開発や活用を手がける企業のほか、AIに必要な半導体や製造装置、電子部品を供給する企業、データセンターや産業用ロボットに関わる企業、セキュリティを手がける企業など、その分野は多岐にわたります。

 

今回は日本の代表的なAI/半導体関連銘柄をご紹介します。

 

 

キオクシアホールディングス<285A>

AIの進化を支える、データを保存するための半導体メモリー(NAND型フラッシュメモリー)や、それを搭載した高速記憶装置のSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)を手がけています。生成AI用途を中心に、データセンター向けの需要が拡大しています。10月30日に発表した2026年4-9月期(2四半期累計)の決算では、最終利益が前年同期比37倍の2兆1,978億円に急拡大。

株価は6月22日上場来高値37,566.7円まで上昇。その後は調整局面が続いています。11月2日には好決算にも関わらず売りが殺到し、11,345円で取引を終えています。

 

 

味の素<2802>

調味料の最大手ですが、「味の素ビルドアップフィルム」という半導体用のフィルム状絶縁材料も製造しています。このフィルムは生成AIや高性能サーバー向けCPU・GPUのパッケージ基板に不可欠な材料で、世界シェアの95%以上を占めています。2027年3月期今期は事業利益で前期比11.5%増を見込んでいます。

株価は7月6日上場来高値6,340円まで上昇。その後は調整局面が続いています。直近は5,000円前後で推移しています。

 

 

マクニカホールディングス<3132>

半導体とネットワーク・セキュリティ製品を中心とした技術商社です。AI事業では、AIの導入や実装支援に加えて、フィジカルAIの社会実装と検証支援を積極的に進めています。足元の業績は好調で、2027年3月期今期は売上高で前期比37.5%増、営業利益で60.9%増を見込んでいます。

株価は10月14日に上場来高値5,096円まで上昇。その後は調整局面が続いています。直近は3,500円前後で推移しています。

 

 

さくらインターネット<3778>

データセンターの独立系大手。AIの普及に伴い、膨大な計算処理や学習を支えるためのAIデータセンターの需要が拡大しています。同社では、データセンター、ネットワーク、クラウドサービスのすべてを自社で一貫して開発・運用するビジネスモデルを展開しています。2027年3月期今期は、大幅増収増益の見込みです。

株価は4月3日年初来安値2,448円から8月18日年初来高値4,350円まで上昇。その後は上昇一服となり、直近は2,900円前後で推移しています。

 

 

安川電機<6506>

サーボモーターとインバータを世界で展開する大手企業。産業用ロボットも手がけており、AIが周囲の状況を認識・判断し、ロボットなどを自律的に動かすフィジカルAIの開発にも力を注いでいます。フィジカルAIではソフトバンクと実証実験を進めています。2027年2月期今期は、売上高で前期比10.7%増、営業利益で21.5%増を見込んでいます。

株価は6月22日に上場来高値7,915円をつけた後は調整が続き、10月23日年初来安値3,775円まで下落。直近は3,800円前後で推移しています。

 

 

パナソニックホールディングス<6752>

総合家電から法人向け事業まで幅広く展開する大手企業。10月30日に発表した2026年7-9月期の決算では、全セグメントで調整後営業利益が増加し、同期間としては過去最高益を更新しました。好決算の背景には、生成AIの普及によるデータセンター向けAIインフラ関連事業の拡大や構造改革の効果などがあります。今回の決算発表と同時に通期業績の見通しも大幅に上方修正しています。

株価は8月14日に上場来高値4,982円をつけた後は上昇一服となり、直近は3,500円前後まで下落しています。

 

 

アドバンテスト<6857>

半導体検査装置の世界最大手企業です。AI関連の高性能半導体の生産数量が増加し、先端パッケージの採用などを通じた半導体の複雑化が進む中で、同社の検査装置に対する顧客の積極的な設備投資が継続。2027年3月期今期は売上高で前期比65.1%増、営業利益で同93.7%増を見込んでいます。

株価は10月7日上場来高値41,990円から10月23日安値30,030円まで下落。その後38,000円台まで反発しましたが、直近は34,000円前後で推移しています。

 

  

ファナック<6954>

工作機械用NC(数値制御)装置で世界トップ。米国アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルとの協業や、日立製作所<6501>との戦略的パートナーシップを通じて、フィジカルAIの実用化を進めています。2027年3月期今期は、売上高で前期比18.2%増、営業利益で同31%増を見込んでいます。

株価は5月14日に上場来高値8,880円をつけた後は調整が続き、直近は5,600円前後で推移しています。

 

 

東京エレクトロン<8035>

半導体製造装置の世界大手。データセンター向けAIサーバーの需要拡大により、半導体向け設備投資が伸長。10月30日に発表した2026年4-9月期(2四半期累計)の決算では、2027年3月期今期の業績見通しを開示し、3年連続で過去最高益を更新する見込みとなりました。また、決算発表と同時に最大1500億円の自社株買いや191円の年間配当予想も公表しています。

株価は7月1日に上場来高値16,252円をつけた後は調整が続き、直近は9,500円前後で推移しています。

 

 

ソフトバンクグループ<9984>

AIおよびテクノロジー分野への投資を中心とした持ち株会社。傘下には英国の半導体設計大手のアーム・ホールディングス ADR<ARM>も。「ChatGPT」を開発する米国のオープンAIにも出資しています。日経平均への寄与度も高く、AI/半導体関連銘柄の動向を考えるうえで注目される銘柄の一つです。

株価は6月2日に上場来高値9,074円をつけた後は調整が続き、直近は4,000円前後まで下落しています。

 

 

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記事作成日:2026年11月2日