💡この記事のポイント
✅エヌビディアの2-4月期決算は、市場予想を上回る大幅増収増益
✅データセンター需要の急増を背景に、強気な見通しと株主還元策も発表
✅今後の動向が注目されるAI関連の日米株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、アーム・ホールディングス ADR
✅日本株:ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングス、フジクラ

✅エヌビディアの2-4月期決算は、市場予想を上回る大幅増収増益
✅データセンター需要の急増を背景に、強気な見通しと株主還元策も発表
✅今後の動向が注目されるAI関連の日米株をご紹介
✅米国株:エヌビディア、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、アーム・ホールディングス ADR
✅日本株:ソフトバンクグループ、キオクシアホールディングス、フジクラ
エヌビディア<NVDA>
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>
インテル<INTC>
マイクロン・テクノロジー<MU>
アーム・ホールディングス ADR<ARM>
ソフトバンクグループ<9984>
キオクシアホールディングス<285A>
東京エレクトロン<8035>
フジクラ<5803>
富士電機<6504>
エヌビディア<NVDA>の2026年2-4月期決算は、売上高816億1,500万ドル(前年同期比85%増)が市場予想789億ドルを上回り、一株当たり利益1.87ドルも市場予想1.75ドルを上回り、純利益583億2,100万ドル(前年同期比3.1倍)も市場予想429億ドルを上回り、すべて四半期として過去最高を更新しました。
あわせて示した5-7月期の売上高予想910億ドルも市場予想873億ドルを上回り、AIデータセンター向け需要の強さが続いていることを示す内容となりました。一方で、米政府から輸出承認を得た中国向けAI半導体「H200」については、中国市場での売上高をこの見通しに含めていないとのことです。
また、株主還元の強化も発表されました。エヌビディアは800億ドル規模の自社株買い枠を追加し、四半期配当を1株当たり0.01ドルから0.25ドルへ増配するとしています。潤沢なキャッシュフローを背景に、AI成長投資だけでなく株主還元にも資金を振り向ける姿勢を示した形です。
ジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は「エージェント型AIの時代が到来し、AIインフラの拡張が驚異的なスピードで加速している」と述べ、データセンター需要の急増を強調しました。また、競争が激化しているにもかかわらず、次世代の「ルービン」は現行の「ブラックウェル」よりもさらに成功すると予想しているようです。
「どうなる?エヌビディア決算発表!4つのポイント」の記事では、エヌビディア決算を見るポイントとして「データセンター需要の強さ」「次世代製品の進展」「ライバル企業の影響」「中国向け販売見通し」の4つを紹介しました。今回の決算では、データセンター需要の強さや次世代製品への期待が改めて確認され、ライバル企業の影響を感じさせない好内容でした。一方、中国向け販売については引き続き見通しに含めず、不透明感が残るものの今後の上乗せ要因となり得る様相です。
AI関連株を見るうえでは、エヌビディアだけでなく、その周辺に広がる企業にも注目が集まります。AI半導体の競合、CPU、メモリ、半導体製造装置、光ケーブル、電力インフラなど、AIブームの広がりはさまざまな分野に波及しています。そこで今回は、エヌビディアの決算をきっかけに注目される日米のAI関連株をご紹介します。
AI向けGPU(画像処理半導体)の中心的な企業です。
今回の2-4月期決算では、主力のデータセンター売上高が前年同期比92%増の752億ドルとなり、AIインフラ投資の強さが業績を押し上げました。特に、ハイパースケーラー(巨大データセンターを運営する大企業)やAI企業によるデータセンター投資が続いていることが、同社の成長を支えているようです。
ただし、株価には高い期待が織り込まれやすくなっています。決算内容が市場予想を上回っても、時間外取引で小幅安となったように、投資家の目線はかなり高くなっているようです。今後は、ルービンなど次世代製品の出荷状況や、中国向け販売の動向が注目されそうです。
エヌビディアの有力な競合として注目される米国の半導体メーカーです。AI向けアクセラレーター「Instinct」シリーズや、サーバー向けCPU「EPYC」を展開しています。
1-3月期決算では、データセンター部門の売上高が前年同期比57%増となりました。EPYCプロセッサーへの強い需要や、AI向けGPUであるInstinctの出荷拡大が寄与したとのことです。
エヌビディアがAI半導体市場をリードする構図は続いていますが、クラウド企業は複数の半導体供給元を確保しようとしています。AI投資が広がるほど、AMDにも商機が広がる可能性がありそうです。
パソコンやサーバー向けCPUで知られる米国の大手半導体メーカーです。AIというとGPUに注目が集まりがちですが、AIシステム全体を動かすうえではCPUも重要です。
エージェント型AIの普及により、推論やデータ処理を支えるCPUの役割が見直されつつあります。インテルは、同社の「Xeon 6」がエヌビディアの「DGX Rubin NVL8」システムのホストCPUに選ばれたと発表しています。
インテルは近年、業績面や競争力で課題も抱えてきました。ただ、AIインフラがGPUだけでなくCPU、ネットワーク、電力制御などを含む総合的なシステムになっていくなかで、再評価の余地もありそうです。
DRAMやNANDフラッシュメモリを手がける米国のメモリ大手です。AI半導体ではGPUが主役に見えますが、実際には大量のデータを高速に読み書きするメモリも欠かせません。
特にHBM(広帯域メモリ)は、AI向けGPUの性能を引き出すために重要です。マイクロンの2025年12-2026年2月期決算では、売上高が238億6,000万ドルとなり、AI時代にメモリが戦略的な資産になっているとの見方が示されました。
メモリ市況は景気や需給の影響を受けやすい分野です。一方で、AIデータセンター向けの高性能メモリ需要が続けば、同社にとって追い風となりそうです。
半導体そのものを大量生産する会社ではなく、CPU設計の基盤となる技術を提供する企業です。スマートフォン向けで高い存在感を持ちますが、最近はデータセンター向けでも注目が高まっています。
AIエージェントが広がると、GPUだけでなくCPUの処理能力や省電力性も重要になります。アームは2026年3月、エージェント型AI向けのデータセンターCPU「Arm AGI CPU」を発表しました。
CPUは、AIの計算を直接担うだけでなく、メモリ、ストレージ、アクセラレーターなどを連携させる役割も持ちます。AIインフラの省電力化や効率化が課題になるなかで、アームへの関心は高まりそうです。
投資会社として、AI関連企業への出資で注目される日本企業です。傘下ファンドなどを通じて、アーム・ホールディングス ADRやオープンAIなどAI関連企業との関係を持っています。
オープンAIが早ければ2026年5月22日にも米国でIPOを申請する準備を始めたと報じられたことで、ソフトバンクグループは5月21日の東京市場で急騰しました。オープンAIへの出資を通じた収益貢献や、グループの企業価値向上への期待が高まったようです。
ソフトバンクグループは、AIの普及を長期的な成長テーマと位置付けています。オープンAIやアームの評価が高まれば、同社株にも関心が集まりやすい一方、投資先の評価変動が株価に影響しやすい点には注意が必要です。
NAND型フラッシュメモリやSSDを手がける日本の半導体メモリ企業です。AIデータセンターでは、学習データや生成AIサービスの利用データを保存・読み出しするため、大容量で高速なストレージが必要になります。
5月21日の東京市場では、キオクシアホールディングスが上場来高値を更新し、時価総額が30兆円を超えました。AIやデータセンター向け需要を背景に、メモリ関連株としての注目度が高まっているようです。
NAND市況は変動が大きい分野ですが、AIデータセンター向けSSD需要の拡大が続けば、同社には追い風となりそうです。マイクロン・テクノロジーと同じく、AIを支えるメモリ関連銘柄の代表格と見られているようです。
半導体製造装置の大手企業です。AI半導体の需要が伸びると、GPU、HBM、先端ロジック、NANDなどを生産するための設備投資が増えやすくなります。
東京エレクトロンは、半導体工場向けの製造装置を幅広く手がけています。エヌビディアの5-7月期売上高予想が市場予想を上回ったことで、5月21日の東京市場でも半導体関連株に買いが波及しました。
AI半導体の性能向上には、先端製造技術や高性能メモリの生産能力が欠かせません。同社はその設備投資の恩恵を受けやすい銘柄の一つといえそうです。ただし、製造装置は顧客の投資サイクルに左右されやすく、受注動向には注意が必要です。
光ファイバーや光ケーブルなどを手がける日本企業です。AIデータセンターでは、サーバー同士を高速につなぐ通信インフラが非常に重要です。
生成AIの学習や推論では、GPUやCPUだけでなく、それらをつなぐネットワークの性能も問われます。フジクラは、AIデータセンター向けの光ファイバー・光ケーブル需要の拡大を背景に注目されています。
同社は光ファイバーや関連部材の供給力を高める投資方針を示しており、AIデータセンター関連のインフラ需要を取り込む企業として見られているようです。
パワー半導体、電源機器、受配電設備、エネルギーマネジメントなどを手がける日本企業です。AIデータセンターは大量の電力を消費するため、安定した電力供給や効率的な電力変換が重要になります。
AIサーバーの導入が進むほど、データセンターの電力需要は高まりやすくなります。そのため、電源設備、パワー半導体、受配電システムなどを手がける企業にも関心が広がっています。
富士電機は、AIインフラの土台となる電力まわりを支える企業として見ておきたい銘柄です。
記事作成日:2026年5月21日