リバウンド期待の「AI関連」日米株10選

💡この記事のポイント

✅中東情勢の緊迫化や米雇用統計の弱含みを受け、日米市場で株価が急落

✅AI関連銘柄も売られるが、中長期の成長期待は根強い

✅押し目買い狙いの候補に日米のAI関連株をご紹介

🔎登場する主な銘柄

✅日本株:アドバンテストソフトバンクグループ東京精密

✅米国株:エヌビディアマイクロン・テクノロジーオラクル

 

目次

アドバンテスト<6857>

ソフトバンクグループ<9984>

フジクラ<5803>

東京精密<7729>

明電舎<6508>

エヌビディア<NVDA>

アルファベット<GOOGL>

ブロードコム<AVGO>

マイクロン・テクノロジー<MU>

オラクル<ORCL>

リバウンド期待の「AI関連」日米株10選

2026年3月9日の東京株式市場で、日経平均は前日比-2,892円安と、過去3番目の下げ幅を記録する歴史的な急落となりました。中東情勢の緊迫化に伴う原油価格の高騰や、米国の雇用統計が市場予想に反して減少したことによる景気減速への警戒が、投資家心理を冷やしているようです。

 

これまで相場を強力に牽引してきたAI(人工知能)関連銘柄も、地政学リスクやインフレ懸念を背景とした利益確定売りに押されています。しかし、企業のAI投資意欲は依然として強く、一時的な調整を経て再び成長軌道に戻るとの見方も根強いようです。

 

あるアナリストは、日本株は年初から大きく上昇していたため、こうした局面では押し目買いの好機を探る動きが出やすいと指摘しています。相場全体が冷え込んでいる時こそ、将来の社会インフラを支えるAI関連企業の価値を再評価するタイミングかもしれません。

 

そこで今回は、足元の急落で押し目買いの候補となるAI関連の日米株をご紹介します。

 

 

アドバンテスト<6857>

半導体の検査装置で世界をリードする企業です。

AIの学習や推論に欠かせないGPU(画像処理半導体)や、その周辺で使われる高速メモリの試験装置に強みを持っています。AI半導体の高性能化・複雑化が進むほど同社の検査装置への需要は高まる傾向にあり、中長期的な成長期待は変わっていないようです。2月26日上場来高値29,345円から3月9日安値22,120円まで下落しました。

 

ソフトバンクグループ<9984>

世界中のAI関連企業を支援する戦略的持株会社です。

同社の企業価値を語る上で欠かせないのが、傘下のアーム・ホールディングス ADR<ARM>の存在です。アームの設計技術(アーキテクチャ)は、エヌビディアなどのAIチップの基盤となっており、まさに「AI時代の設計図」を握っていると言えます。3月9日は、オープンAIとオラクルによるデータセンター拡張計画の中止が報じられ、運用収益への懸念から前日比-9.8%安となりました。2月12日高値4,954円から3月9日安値3,436 円まで下落しました。

 

フジクラ<5803>

光ファイバーや高速通信部品を手がける、AI時代の「通信インフラ銘柄」として注目されています。

AIデータセンターの急拡大により、膨大なデータを高速でやり取りするための高品質な光ファイバー技術のシェアが拡大しているようです。足元では世界的なAIインフラ投資が加速するなかで、同社のインフラ関連製品の需要は今後も底堅く推移しそうです。3月3日上場来高値29,810円から3月9日安値21,360円まで下落しました。

 

東京精密<7729>

半導体ウエハーを電気的に検査する装置(プローバ)などで高い世界シェアを誇ります。

AI半導体の製造工程における精密な計測需要を確実に取り込んでいます。アドバンテストなどの検査装置と連携して使われることも多く、半導体業界の活況を裏から支える重要な存在として、投資家からの評価が高いようです。2月26日上場来高値18,375円から3月9日安値13,820円まで下落しました。

 

明電舎<6508>

重電大手であり、AIデータセンター向けの受変電設備や電源システムに強みを持っています。

データセンターの消費電力増大が社会的な課題となるなか、安定した電力供給を支える同社の技術力は貴重です。インフラ関連としての側面と、AIを活用した保守ソリューションの両面で、今後の成長が期待されているようです。3月3日昨年来高値8,040円から3月9日安値6,560円まで下落しました。

 

エヌビディア<NVDA>

AI向けGPUで圧倒的なシェアを誇る、現在のAIブームの主役とも言える企業です。

次世代チップ「ブラックウェル」の本格普及に加え、次なる新型チップの開発も進んでいるようです。依然としてデータセンター向け需要の勢いは強く、割高感も薄れてきたことから押し目買いの候補となりそうです。2月25日高値197.63ドルから3月2日安値174.64ドルまで下落しました。

 

アルファベット<GOOGL>

グーグルの親会社であり、生成AI「Gemini(ジェミニ)」などの高度なAI技術を保有しています。

グーグル製AI半導体「TPU(Tensor Processing Unit)」をクラウドサービスに活用し、インフラコストの抑制とサービスの差別化を図っています。検索や広告へのAI導入による収益化も着実に進んでおり、安定した成長が期待できそうです。2月3日上場来高値349ドルから3月9日安値294.08ドルまで下落しました。

 

ブロードコム<AVGO>

通信用半導体やソフトウェアを展開し、カスタム半導体の需要拡大を背景に「もう一人のAI勝者」とも呼ばれています。

特定の用途に特化したAIチップ(ASIC)の開発支援で高い技術力を持ち、巨大IT企業との関係も深いようです。AIネットワーク機器の需要増も同社の業績を強力に後押ししているようです。2025年12月10日上場来高値414.61ドルから今年2月4日安値295.3ドルまで下落し、直近は340ドル前後で推移しています。

 

マイクロン・テクノロジー<MU>

データを記憶するメモリ半導体の大手メーカーです。

AIの高速処理に不可欠な「HBM(High Bandwidth Memory:高帯域幅メモリ)」の需給が逼迫しており、2026年分も高い需要が見込まれているようです。AI半導体の中核だけでなく、周辺部材であるメモリ市場の成長を直接享受できる代表格として、押し目での関心が集まりそうです。1月30日上場来高値455.5ドルから2月4日安値363.9ドルまで下落し、以降は400ドル前後でのもみ合いが続いています。

 

オラクル<ORCL>

企業向けデータベースの最大手ですが、近年はAI向けのクラウドインフラで急速に存在感を高めています。

AIモデルの学習に最適化された環境を提供しており、将来の売上につながる受注残の拡大が続いています。一方で、巨額のAI設備投資による財務不安から2025年9月10日上場来高値345.72ドルから今年2月5日安値135.25ドルまで下落し、以降は150ドル前後でのもみ合いが続いています。先行して下落している銘柄だけに、3月10日取引終了後に予定されている決算発表が注目されるところです。

 

記事作成日:2026年3月10日