エヌビディア決算で注目のAI関連日米株10選

💡この記事のポイント

✅エヌビディアの決算は売上高・利益ともに過去最高を更新

✅好決算も株価は伸び悩み。市場の関心は「他のAI勝者」へ分散か

✅予想PERは約25倍へ低下。同業他社比での割安感も浮上

🔎登場する主な銘柄

✅米国株:ブロードコムAMDマイクロン・テクノロジー

✅日本株:ソフトバンクグループアドバンテスト東京精密

 

目次

エヌビディア<NVDA>

ブロードコム<AVGO>

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

マイクロン・テクノロジー<MU>

アルファベット<GOOGL>

ソフトバンクグループ<9984>

アドバンテスト<6857>

東京エレクトロン<8035>

信越化学工業<4063>

東京精密<7729>

エヌビディア決算で注目のAI関連日米株10選

AI(人工知能)半導体で世界をリードするエヌビディアが、2026年2月25日に2025年11月-2026年1月期決算を発表しました。

 

注目の実績は、売上高681億2,700万ドル(前年同期比73%増)が市場予想約661億ドルを上回り、純利益429億6,000万ドル(同94%増)も市場予想約375億ドルを上回り、いずれも過去最高を更新しました。あわせて発表された2026年2-4月期の売上高予想約780億ドルも市場予想約729億ドルを上回る内容でした。

 

しかし、これほどの好決算にもかかわらず、25日取引終了後の時間外取引で株価は伸び悩む展開となりました。株価が伸び悩んだ背景には、投資家の関心がエヌビディア一択から、独自のAI半導体を手がけるアルファベット<GOOGL>や、需給逼迫で恩恵を受けるマイクロン・テクノロジー<MU>といった「他のAI勝者」へ分散し始めている面もあるとの指摘があるようです。

 

一方である市場関係者は、今回の決算で同社の予想PER(株価収益率)が約25倍まで低下した点に着目しています。2025年夏の35倍程度と比較すると割安感が強まっており、同業のブロードコム<AVGO>やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>の32倍前後と比べても低い水準にあります。ただこれは、割安さの指摘と共に「弱気相場入り」との見方もあり、判断の分かれるところです。

 

そこで今回は、エヌビディアの決算に関連した銘柄をご紹介します。

 

 

エヌビディア<NVDA>

AIの学習や推論に不可欠なGPU(画像処理半導体)で圧倒的なシェアを誇ります。次世代チップ「ブラックウェル」に加え、2026年後半には新型の「ルービン」の量産も計画されています。業績の伸びに対して株価が落ち着いたことでPERが低下しており、ファンダメンタルズを重視する投資家からの注目が改めて高まりそうです。

 

ブロードコム<AVGO>

通信用半導体やソフトウェアを展開する企業です。グーグル製AI半導体「TPU(Tensor Processing Unit)」の開発支援を手がけるなど、カスタムチップ需要の拡大を背景に「もう一人のAI勝者」として存在感を強めています。エヌビディアと比較してPERが高めに推移している点も、同社への期待の大きさを物語っているようです。

 

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

エヌビディアのライバルとして、AI半導体「MI300」シリーズなどを供給しています。エヌビディア製品の供給が追いつかない状況下で、大手テック企業による「第2の選択肢」としての採用が進んでいます。市場全体のパイが広がるなか、独自の立ち位置を固めているようです。

 

マイクロン・テクノロジー<MU>

データを記憶するメモリ半導体の大手メーカーです。AIの高速処理に不可欠な「HBM(高帯域幅メモリ)」の需給が逼迫しており、業績への貢献が期待されています。エヌビディア決算を経て、投資家の関心が半導体の中核からメモリなどの周辺部材へも広がるなか、その代表格として注目されています。

 

アルファベット<GOOGL>

グーグルの親会社であり、自社開発のAI半導体「TPU」をクラウドサービスに活用しています。エヌビディアのチップを大量に購入する大手顧客の一角であると同時に、自社技術によってインフラコストを抑制する競合としての側面も持ち、独自のAIエコシステム(共同体)を強化しています。

 

ソフトバンクグループ<9984>

傘下の英アームの設計技術はエヌビディアの新型チップにも深く組み込まれています。孫正義会長が掲げる「AI革命」のもと、世界中のAI関連企業への投資を通じて、エコシステム全体の成長を享受する立ち位置にあります。エヌビディアとの戦略的連携も含め、その動向が常に注目されています。

 

アドバンテスト<6857>

半導体が正しく動作するかを検査する「テスト装置」で世界をリードしています。AI半導体が高性能化・複雑化するほど同社のテスタ(検査装置)への需要が高まる傾向にあり、エヌビディアの出荷量拡大は同社の受注環境にとって直接的な追い風になるとの見方が一般的です。

 

東京エレクトロン<8035>

半導体製造装置の世界的なメーカーであり、日本の半導体関連株を代表する銘柄です。エヌビディアの好決算を受けて、最先端チップを作るための設備投資が世界中で意識されており、同社の受注環境にも追い風となる可能性がありそうです。国内外の投資家から常に高い注目を浴びています。

 

信越化学工業<4063>

半導体の土台となる「シリコンウエハー」で世界首位の化学メーカーです。最先端のAI半導体製造には同社の高品質な材料が不可欠であり、世界的な半導体の増産体制は、材料メーカーである同社にとって長期的な収益の支えになると期待されています。

 

東京精密<7729>

半導体ウエハーを電気的に検査する装置(プローバ)などで高いシェアを持っています。AI半導体の製造工程における精密な計測需要を取り込んでおり、アドバンテストなどのテスタと連携して使われることも多いため、半導体業界の活況を裏から支える重要な存在として評価されています。

 

記事作成日:2026年2月26日