💡この記事のポイント
✅米国市場を牽引するハイテク大手10社の決算のまとめ
✅AI・クラウド関連は軒並み好調、一部で明暗も分かれる
✅各社の決算を中心に解説
🔎登場する主な銘柄
✅米国株:マイクロソフト、アップル、アルファベット、アマゾン、メタ、テスラ、エヌビディア

✅米国市場を牽引するハイテク大手10社の決算のまとめ
✅AI・クラウド関連は軒並み好調、一部で明暗も分かれる
✅各社の決算を中心に解説
✅米国株:マイクロソフト、アップル、アルファベット、アマゾン、メタ、テスラ、エヌビディア
マイクロソフト<MSFT>
アップル<AAPL>
アルファベット<GOOGL>
アマゾン・ドット・コム<AMZN>
メタ・プラットフォームズ<META>
テスラ<TSLA>
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>
ネットフリックス<NFLX>
エヌビディア<NVDA>
ブロードコム<AVGO>
2025年10月下旬から11月上旬にかけて、エヌビディアとブロードコムを除く米国ビッグ・テックの決算発表が相次ぎました。
一般的に「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる7社(アップル、マイクロソフト、アルファベット、アマゾン、エヌビディア、メタ、テスラ)は特に市場の注目を集めますが、今回はそれに加え、同じく注目度の高い半導体大手のブロードコム、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、動画配信のネットフリックスを加えた10社「マグニフィセント・テン」の決算動向をまとめます。
今回の決算シーズンでは、生成AI(人工知能)関連の投資が業績を押し上げる企業と、業績が伸び悩む企業とで、明暗が分かれる結果となったようです。
10月29日に2025年7-9月期決算を発表しました。売上高は776億7,300万ドル(前年同期比18%増)で市場予想753億8,000万ドルを上回りました。
決算のポイント
旺盛なAIやクラウドの需要に牽引された形のようです 。一方で、設備投資額が前年同期比74%増の349億ドルに達したほか、最高財務責任者(CFO)が2026年6月期今期の設備投資の伸び率が前期を上回るとの見通しを示したため、収益圧迫への懸念が強まったようです。
今後の注目点
引き続き、AI機能「Copilot(コパイロット)」を組み込んだ各種サービスの収益化がどこまで進むかや、設備投資額に対する収益の伸びが焦点となりそうです。
10月30日に2025年7-9月期決算を発表しました。7-9月期の売上高は1,024億6,600万ドル(前年同期比8%増)で市場予想1,022億3,000万ドルを上回り、一株当り利益も1.85ドルで市場予想を上回りました。
決算のポイント
9月に発売された新型「iPhone 17」シリーズの販売が好調だったほか 、「App Store」などを含むサービス事業の売上高も過去最高を記録したようです 。10-12月期のiPhone売上高について、市場予想(6%増)を上回る2桁増収になるとの見通しも示されました。
今後の注目点
iPhone 17の販売好調が年末商戦以降も続くかどうかが注目されます。また、他のハイテク大手に比べてAI分野での動きが遅れていると指摘されることもあり、今後発表されると噂されるAI関連の新機能にも関心が集まりそうです。
10月29日に2025年7-9月期決算を発表しました。売上高は1,023億4,600万ドル(前年同期比16%増)で市場予想998億5,000万ドルを上回り、一株当り利益は2.87ドルで市場予想2.26ドルを上回りました。
決算のポイント
マイクロソフトと同様にAI需要がクラウド事業の急成長を支えました 。また、主力の広告事業も堅調だったようです。
今後の注目点
クラウド事業がAIの追い風を受けて高成長を維持できるか、また、AIモデル「Gemini(ジェミニ)」の進化と、それが検索広告などの既存事業にどのような影響を与えていくかが注目されます。
10月30日に2025年7-9月期決算を発表しました。売上高は1,801億6,900万ドル(前年同期比13%増)で市場予想1,779億1,000万ドルを上回り、純利益は211億8,700万ドル(同38%増)で市場予想を上回りました。
決算のポイント
主力のクラウド事業「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」や広告事業が堅調でした 。特にAWSは、AI関連のワークロード(処理負担)増加が追い風となり、成長が再加速しているようです。
今後の注目点
これから迎える年末商戦(ホリデーシーズン)でのEコマース(電子商取引)事業の動向と、AWSにおけるAI関連の売上が今後どれだけ上乗せされていくかが焦点となりそうです。
10月29日に2025年7-9月期決算を発表しました。売上高512億4,200万ドル(前年同期比26%増)は市場予想495億1,000万ドルを上回り、一株当たり利益7.25ドルも市場予想6.03ドルを上回りました。
決算のポイント
主力の広告事業は堅調でした。しかし、2025年12月期今期の設備投資の見通しを、従来予想の660億~720億ドルから700億~720億ドルへ引き上げ、2026年の設備投資額は2025年よりも「著しく大きくなる」との見通しが示されたことなどで、巨額のAI投資が利益を圧迫する懸念が強まりました
今後の注目点
AIやメタバース(仮想空間)事業への巨額の投資が続いています。広告事業の回復を続けつつ、これらの先行投資分野で将来的にどれだけ収益を上げていけるかが、引き続き市場の関心事となりそうです。
10月22日に2025年7-9月期決算を発表しました。売上高は280億9,500万ドル(前年同期比12%増)で市場予想265億4,000万ドルを上回りましたが、特別項目を除く一株当り利益は0.5ドルで市場予想0.56ドルを下回りました。
決算のポイント
EV(電気自動車)市場の競争激化や、世界的な需要の鈍化懸念から、販売価格の引き下げを行ったことが利益を圧迫したようです。
今後の注目点
低価格モデルの投入計画や、新型車「サイバートラック」の生産・販売がどれだけ軌道に乗るかが注目されます。また、FSD(完全自動運転)技術の開発と収益化の進捗も、長期的な株価の材料となりそうです。
11月4日に2025年7-9月期決算を発表しました 。売上高は92億4,600万ドル(前年同期比36%増)で市場予想87億6,000万ドルを上回り、10-12月期の売上高予想96億ドルも市場予想92億1,000万ドルを上回りました。
決算のポイント
データセンター部門やPC向け半導体が好調で、特にAIチップの需要が強かったようです 。
今後の注目点
AIチップ市場ではエヌビディアが先行していますが、AMDのAI向け新製品「MI300」シリーズの売上が本格的に立ち上がっており、今後どれだけシェアを獲得できるかが注目されています。
10月21日に2025年7-9月期決算を発表しました。売上高は115億1,000万ドル(前年同期比17.2%増)で市場予想115億1,000万ドルと一致しましたが、一株当り利益は5.87ドルで市場予想6.96ドルを下回りました
決算のポイント
有料会員数が市場予想を上回る伸びとなったようです。パスワード共有の対策や、広告付きの安価なプランの導入が引き続き会員数増加に寄与しているとみられます。一方で、ブラジル税務当局との係争に関連し約6億1,900万ドルの費用を計上したことが利益を圧迫。また、2025年12月期今期の営業利益率見通しを従来の30%から29%へ引き下げたことなどから急落しました
今後の注目点
広告付きプランの加入者が今後も順調に増加し、新たな収益源として確立できるか、また、コンテンツ制作への投資を続けながら利益を拡大していけるかが注目されます。
決算発表予定
2025年11月19日(水)の引け後に、2025年8-10月期決算を発表する予定です 。
市場予想
アナリストらの間では、売上高が約545億ドル、一株当り利益が約1.244ドルになると予想されているようです 。
今後の注目点
AI向け半導体の圧倒的な需要が継続しているかが最大の焦点です。データセンター部門の売上高が市場の期待をさらに上回るか、また、次世代半導体の開発状況や供給体制や販路拡大に関する見通しが注目されます。
決算発表予定
2025年12月11日(木)頃に、2025年8-10月期決算を発表すると見られています(未公表) 。
市場予想
市場では、売上高が約174.5億ドル 、一株当り利益が約1.865ドル になるとの予想が出ているようです。
今後の注目点
AI関連の需要が強く、ネットワーク機器向けの半導体などが引き続き業績を牽引すると期待されています。オープンAIなどとの提携で、エヌビディアの対抗馬としての散在感が高まりつつあり、それが実際の業績にどこまで反映されていくかが焦点です。
記事作成日:2025年11月6日
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