アンソロピックとテラファブで再注目!AI関連の米国株10選

💡 この記事のポイント

✅AI関連は地政学リスクによる下落から急回復する銘柄も

✅アンソロピックやテラファブなどの新材料で再び注目

✅足元で物色が強まるAI関連の米国株をご紹介

🔎 登場する主な銘柄

インテルブロードコムアルファベットエヌビディア


目次

「アンソロピック」や「テラファブ」などを巡りAI関連に再び注目

インテル<INTC>

ブロードコム<AVGO>

アルファベット<GOOGL>

エヌビディア<NVDA>

マーベル・テクノロジー<MRVL>

マイクロン・テクノロジー<MU>

アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

テキサス・インスツルメンツ<TXN>

アプライド・マテリアルズ<AMAT>

ラム・リサーチ<LRCX>

アンソロピックとテラファブで再注目!AI関連の米国株10選

「アンソロピック」や「テラファブ」などを巡りAI関連に再び注目

イランとの戦争状態は依然として先行きが不透明な状況が続く中、米国株式市場は上昇トレンドを取り戻したようです。S&P500とナスダック指数は史上最高値を更新し、NYダウもリバウンドが続いています。一時は、イランとの戦争の影響が少ないと見られていたAI関連銘柄も全体相場の下落にツレ安していましたが、ここへきて新たな材料なども出てきたことで株価が急回復する銘柄も目立ってきました。


特にマーケットが注目しているのが、AIスタートアップ企業のアンソロピックの存在です。同社は、「チャットGPT」を開発したオープンAIから独立したメンバーによって設立された企業で、「Claude Code」と呼ばれるAIエージェントが注目されています。アンソロピックは、さまざまなIT企業との契約締結を発表しており、株式市場では、契約企業の株価が急騰するケースが目立っています。


また、実業家のイーロン・マスク氏が3月に発表した「テラファブ」というプロジェクトも話題です。テラファブは、マスク氏が率いるEV(電気自動車)メーカーのテスラ<TSLA>と宇宙企業のスペースXが共同で進める大規模な半導体製造プロジェクト。すでに米国のアプライド・マテリアルズ<AMAT>やラム・リサーチ<LRCX>、日本では東京エレクトロン<8035>など、世界の半導体製造装置メーカーとの接触が報道され、憶測を呼んでいます。


こうした新たな動きが相次ぐ中、市場で改めて注目を集めるAI関連の米国株をご紹介します。


インテル<INTC>

主にマイクロプロセッサー、チップセットの設計、製造を手がけています。4月7日には、SNSで「超高性能チップを大規模に設計、製造、パッケージングする能力」を活かして、実業家のイーロン・マスク​氏が主導するAI向け半導体の‌製造に向けた「テラファブ」プロジェクトに参画することを発表しています。


2025年12月期前期決算は、売上高が前々期比0.5%減、営業赤字は22億1,400万ドルとなっており、「テラファブ」プロジェクトへの参画が業績改善につながるのかが注目されます。なお、2026年1-3月期決算は4月23日に発表予定となっています。


株価は3月30日安値40.63ドルを底に反発に転じ、「テラファブ」プロジェクトへの参画発表を好感して、4月17日には年初来高値70.33ドルまで上昇しています。


ブロードコム<AVGO>

半導体デバイスとインフラストラクチャ・ソフトウェアの設計、開発、販売を手がけています。3月に発表された2025年11-2026年1月期決算は、売上高が前年同期比29.5%増、営業利益は36.8%増と大幅増収増益でした。


4月6日には、アルファベット<GOOGL>傘下のグーグルと、グーグルの次世代AI半導体「TPU(Tensor Processing Unit)」を開発・供給するための長期契約を締結、さらに2031年までグーグルの次世代AIラックで使用されるネットワーク機器などの部品を供給する契約を締結しました。また、AIスタートアップのアンソロピックとも、2027年からTPUを活用した約3.5ギガワットのコンピューティング能力を提供する契約も締結しています。


株価は3月30日年初来安値289.96ドルで底打ちして反発、4月6日の発表を受けて値を飛ばし、17日には年初来高値406.73ドルまで上昇しています。


アルファベット<GOOGL>

インターネット検索やオンライン広告、クラウドサービス、Android OS、AI関連技術などを提供しています。4月6日にはAIスタートアップのアンソロピックとの新たな契約締結を発表しており、2025年10月にAIスタートアップのアンソロピックとTPU容量の増加を基盤としたグーグルクラウドとの既存の取り組みをさらに深めるようです。これにより、2027年から稼働開始予定の次世代TPUで、数ギガワット規模のコンピューティング能力を提供する計画としています。


株価は3月30日年初来安値272.11ドルで底打ちして反発、4月6日の発表以降は値を飛ばし、4月17日には高値342.32ドルまで上昇しています。


エヌビディア<NVDA>

コンピューターの画像処理に用いるGPU(画像処理半導体)を中心とする半導体や、AIコンピューティング関連のソフトウェアとシステムの設計・開発を手がけています。2月に発表した2026年1月期前期決算は、売上高が前々期比65.5%増、営業利益は同60.1%増と大幅増収増益となり、AIブームの追い風が継続していることを示しました。


注目を集めるアンソロピックは最先端AIモデル「Claude」の訓練・運用をエヌビディアをはじめとする企業のAIハードウェア上で行っています。


株価は3月30日年初来安値164.27ドルを底に反発し、4月17日には年初来高値201.7ドルまで上昇しています。


マーベル・テクノロジー<MRVL>

製造工場を持たないファブレス半導体メーカーで、集積回路の設計・開発などを手がけています。3月に発表した2026年1月期前期決算は、売上高が前々期比42.1%増、営業損益は前々期の7.2億ドルの赤字から13.2億ドルの黒字に転換しました。


3月31日には、同社が設計するカスタムAI半導体‌をエヌビディアのネットワーク機器やCPUと組み合わせて顧客がより容易に利用できるよう​にする取り組みの一環として、エヌビディアから20億ドルの出資を受けています。


株価は2月5日年初来安値70.69ドルを底に反発し、4月17日には年初来高値139.91ドルまで上昇しています。


マイクロン・テクノロジー<MU>

半導体メモリ、ストレージ製品を製造・販売しています。3月に発表した2025年12月-2026年2月期決算は、売上高が前年同期比3倍、営業利益は同9.1倍と大幅に増加しました。AIデータセンターのメモリ需要が業績を大きく押し上げました。2026年3-5月期の見通しも、売上高予想が市場予想の236.6億ドルに対して、327.5~342.5億ドルと大きく上回りました。ただ、2026年8月までの設備投資額が250億ドルを超える見通しだったことで、警戒感から売られる局面もありました。


また、3月には、「NVIDIA Rubin GPU」向けに設計された第6世代の超高速・広帯域メモリ規格である次世代のHBM4の量産を開始したと発表しています。エヌビディアがこの製品をどの程度採用するのかは、今後の注目ポイントとなりそうです。


株価は3月18日に年初来高値471.34ドルをつけ上昇一服。その後、3月31日には安値331.49ドルまで調整しましたが、4月17日には高値470.97ドルまで値を戻しています。


アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>

AIアクセラレータやマイクロプロセッサー、チップセットなどの半導体製品の設計・開発を手がけています。2025年12月期前期決算は、売上高が前々期比34.3%増、営業利益は同94.4%増と増収、大幅増益でした。2026年1-3月期決算は5月5日に発表の予定です。


同社は、韓国での事業拡大を積極化しています。3月には、サムスン電子と次世代AIメモリおよびコンピューティング技術に関する戦略的協業の拡大を発表しています。さらに、韓国でのAIインフラの推進に向け、韓国有数のAI企業Upstageと戦略的協業の拡大を、NAVER Cloudとは戦略的協業を発表しています。


株価は3月3日の年初来安値188.22ドルで底打ちし、4月17日には上場来高値281.05ドルまで上昇しています。


テキサス・インスツルメンツ<TXN>

半導体の設計、製造、販売を手がけています。2025年12月期前期決算は、売上高が前々期比13%増、営業利益は同10.2%増と増収増益となりました。産業機器や自動車向け需要が回復し始めており、受注が増加傾向にあることが業績を押し上げました。2026年1-3月期の売上高予想は、市場予想の44.2億ドルに対して43.2~46.8億ドルとしています。4月22日に1-3月期決算を発表予定で、需要の回復が本格的なものなのか、結果が注目されます。


なお、3月16日には、エヌビディアと共同で次世代AIデータセンター向けの800VDC電力ソリューションを開発したことを発表しています。


株価は2月11日の年初来高値231.32ドルで上昇一服。その後、3月19日には安値184.9ドルまで調整しましたが、4月17日には高値230.53ドルまで値を戻しています。


アプライド・マテリアルズ<AMAT>

半導体製造装置と関連部品の開発、製造、販売を手がけています。2025年11月-2026年1月期決算は、売上高が前年同期比2.1%減、営業利益は同15.8%減と減収減益となりました。中国向け輸出規制により大きなダメージを受けていましたが、AIやメモリ半導体向け装置の需要が拡大していることで業績は回復傾向にあります。2026年2-4月期決算は5月14日に発表予定で、結果が注目されます。


3月には、マイクロン・テクノロジーと協力し、次世代のDRAM、HBM、NANDソリューションの開発を発表しています。また、同日、SKハイニックスと長期的な協力契約を結び、AIおよび高性能コンピューティングに不可欠な次世代DRAMおよびHBMの開発と展開を加速させると発表しています。


株価は年明けから順調に上昇トレンドを形成しており、年明けの260ドル台から4月10日には上場来高値407.29ドルまで上昇しています。


ラム・リサーチ<LRCX>

半導体製造装置を提供するほか、関連サービスも手がけています。2025年10-12月期決算は、売上高が前年同期比22.1%増、営業利益は同35.7%増と2ケタ増収増益でした。半導体メモリへの高需要が業績を押し上げました。2026年1-3月期の売上高予想は市場予想の53.5億ドルに対して、54~60億ドルと上回っています。4月22日に1-3月期決算を発表する予定です。


3月には、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>と1ナノメートル未満のロジックスケーリングをサポートする新しいプロセスと材料の開発を目的とした共同作業を発表しています。


株価は200ドル近辺を下値に上下動を繰り返したのち、4月14日には上場来高値273.5ドルまで上昇しました。



記事作成日:2026年4月20日