💡この記事のポイント
✅中東情勢の悪化で米国株市場は波乱の展開
✅「SaaSの死」への懸念でハイテクやソフトウェア関連株への影響も
✅市場のリバウンドの鍵を握る米国株をご紹介
🔎登場する主な銘柄
✅エヌビディア、ブロードコム、アップル、マイクロソフト、オラクル

✅中東情勢の悪化で米国株市場は波乱の展開
✅「SaaSの死」への懸念でハイテクやソフトウェア関連株への影響も
✅市場のリバウンドの鍵を握る米国株をご紹介
✅エヌビディア、ブロードコム、アップル、マイクロソフト、オラクル
米国株市場反発のカギを握るハイテク&ソフトウェア
エヌビディア<NVDA>
インターナショナル・ビジネス・マシーンズ<IBM>
ブロードコム<AVGO>
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>
アップル<AAPL>
マイクロソフト<MSFT>
サービスナウ<NOW>
アドビ<ADBE>
セールスフォース<CRM>
オラクル<ORCL>
米国・イスラエルとイランの戦闘が続く中、米国株式市場は波乱の展開が続いています。特に、イランによるホルムズ海峡の事実上の封鎖で原油価格の高騰が続き、世界経済の悪化懸念も強まっていることから株式市場が全面安となる日も見られます。
これにより、イラン攻撃開始当初は堅調な値動きを続けていた大手ハイテク関連株にも影響が出始めています。また、ソフトウェア関連株にはイラン情勢の影響だけではなく、「SaaS(クラウド型ソフト)の死」と呼ばれる経営環境の悪化懸念が重くのしかかり、株価は総じて軟調な展開となっています。
「SaaSの死」は、新興企業のアンソロピックによる資料作成やデータ分析などの作業をAIで自動化できる新ツール「Cowork(コワーク)」をきっかけに始まったもので、業務管理ソフトがAIに取って代わられる懸念を指すものです。
ただ、この見方には懐疑的な意見も多く、たとえばエヌビディアのジェンスン・ファン最高経営責任者(CEO)は「ソフト業界が衰退し、AIに取って代わられるというのは最も非論理的なことだ。時が証明するだろう」と述べています。
一方で、今後の株式市場の展開は、イラン情勢の推移やそれが世界経済にどの程度の影響を与えるのかにかかっています。その点では、現地時間3月17~18日で開催されている連邦公開市場委員会(FOMC)などで、経済情勢に対してどのような見解が示されるのかにも注目する必要がありそうです。
ここからは、米国株市場のリバウンドのカギを握りそうなハイテクやソフトウェア関連株の代表的な銘柄をご紹介します。
AIの処理に不可欠なGPU(画像処理半導体)の開発などを手がけています。
2026年1月期前期決算は、売上高と営業利益がともに大幅な増収増益でした。市場ではAIへの過剰投資が懸念されつつも、大規模な投資が継続しているようです。また、2027年2-4月期の売上高予想も、市場予想を上回る見込みです。
3月11日には、オランダのネビウスとAI市場向けに次世代のハイパースケールクラウドを開発・展開するための戦略的パートナーシップを発表しています。
株価はイラン攻撃前には190ドル台でしたが、3月2日には安値174.64ドルまで下落。直近は180ドル台で推移しています。
テクノロジー・コンサルティング、クラウドサービス、アウトソーシングなどのコンピューターサービスを手がけています。
2025年12月期前期決算は、売上高が前々期比7.6%増、純利益は同75.9%増と増収、大幅な最終増益でした。新型のメインフレームコンピューターの販売などが好調だったことが、業績を押し上げました。また、2026年12月期今期売上高予想も5%超の増加を見込んでおり、市場予想の4.1%増を上回っています。
3月12日には、量子中心のスーパーコンピューティングの新たな設計図を発表しています。
株価は2月初めから軟調な展開が続きましたが、2月23日安値220.72ドル以降は反転し、3月5日高値260.38ドルまで戻したものの、その後は上昇一服となっています。
半導体デバイスとインフラストラクチャ・ソフトウェアの設計、開発、販売を手がけています。
2025年11月-2026年1月期決算は、売上高が前年同期比29.5%増、営業利益は同36.8%増と2ケタ増収増益となりました。新たに最大100億ドルの自社株買いも発表しています。また、2026年2-4月期の売上高予想は市場予想の205.3億ドルを上回る220億ドル程度を見込んでいます。
3月12日には、世界で初めて1秒間に102.4兆ビットのデータを送れる102.4 Tbps(テラビット毎秒)スイッチの量産開始を発表しています。
株価は年初の360ドル台から上値の重い展開が続いています。2月4日年初来安値295.3ドル以降はおよそ310~350ドル程度で推移しています。
AIアクセラレータやマイクロプロセッサー、チップセットなどの半導体製品の設計・開発を手がけています。
2025年12月期前期決算は、売上高が前々期比34.3%増、営業利益は同94.4%増と大幅な増収増益でした。また、2026年1-3月期の売上高予想は95億~101億ドルを見込んでおり、市場予想の93.9億ドルを上回っています。
2月24日には、メタ・プラットフォームズ<META>が同社のプロセッサーを用いたデータセンター設備を6ギガワット分導入すると発表しています。
株価は1月23日年初来高値266.96ドルから3月3日安値188.22ドルまで下げ、その後は200ドル前後で推移しています。
モバイル通信機器、メディア機器、パソコンなどの製造・販売を手がけています。
2025年10-12月期決算は、売上高が前年同期比15.7%増、営業利益は同18.7%増の増収増益となりました。四半期売上高としては過去最高を更新。iPhone 17の販売好調と中国市場の回復が寄与しました。
3月2日には手ごろな価格帯の新商品「iPhone 17e」を、3月3日には「MacBook Air」と「MacBook Pro」の新モデルを発表しています。
株価は1月20日年初来安値243.42ドルから2月6日年初来高値280.91ドルへ上昇。その後は下落基調で、3月13日安値249.52ドルまで下落しました。
ソフトウェア製品の開発やライセンス供与、タブレット端末の製造、クラウドサービスなどを手がけています。
2025年10-12月期決算は、売上高が前年同期比16.7%増、営業利益は同20.9%増の増収増益となりました。
3月9日には、「マイクロソフト365」上でアンソロピックのAIツール「Claude Cowork」の提供を始めると発表しました。
株価は1月28日高値483.74ドル以降は軟調な展開が続き、2月24日年初来安値381.71ドルまで下落しました。直近では400ドル前後で推移しています。
AIを活用してIT(情報技術)運用を自動化・効率化するクラウドベースのプラットフォームを企業向けに提供しています。
2025年12月期前期決算は、売上高が前々期比20.9%増、営業利益は同33.7%増の増収増益となりました。
1月20日には「チャットGPT」を展開するオープンAIとの提携拡大を発表しています。
株価は2025年10月高値192.97ドルから今年2月9日昨年来安値98ドルまで下落。その後、3月9日高値126.67ドルまで反発しましたが、直近は上昇一服となっています。
クラウドべースのサブスクリプション型ソフトウェアの開発・サポートを手がけています。
2025年12月-2026年2月期決算は、売上高が前年同期比12%増、営業利益は同11.8%増と2ケタ増収増益でした。また、3-5月期売上高予想は64.3億~64.8億ドルと市場予想並みとなっています。
2月24日には、英WPPとのパートナーシップを拡大し、クライアントのマーケティング業務におけるAI変革を推進することを発表しています。
株価は2024年2月高値638.25ドル以降は下落基調で、今年2月24日昨年来安値244.28ドルまで下落。その後、3月5日高値285.36ドルまで戻りましたが、再び反落し、直近は250ドル前後で推移しています。
クラウド型のCRM(顧客管理)プラットフォームを手がけています。
2026年1月期前期決算は、売上高が前々期比9.6%増、営業利益は同15.6%増と増収増益でした。また、2026年1-3月期の売上高予想は市場予想の109.9億ドルを上回る110.3~110.8億ドル、2027年1月期今期の売上高予想は市場予想の460.3億ドルに対して458億~462億ドルとしています。
1月26日には、米国陸軍と56億ドルの10年間の無期限納品・無期限数量契約を受注したことを発表しています。
株価は1月7日年初来高値267.83ドルから2月23日昨年来安値174.57ドルまで下落。直近は200ドル前後で推移しています。
ソフトウェア、ハードウェアの開発・販売のほか、クラウドサービスも手がけています。
2025年12月-2026年2月期決算は、売上高が前年同期比21.7%増、営業利益は同25.4%増と好調でした。また、3-5月期の売上高見予想は同19~21%増、2026年5月期今期では670億ドルを見込んでいます。また、2027年5月期来期の売上高予想は市場予想の867億ドルを上回る900億ドルと強気の見通しとなっています。
2月12日には、米国空軍省からクラウドの近代化を加速するために、8,800万ドルの受注を獲得したと発表しています。
株価は2025年9月上場来高値345.72ドルから今年2月5日年初来安値135.25ドルまで下落。その後、3月11日高値171.76ドルまで上昇し、直近は150ドル台まで反落しています。
記事作成日:2026年3月18日