皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。「注目ファンドを深掘り」このシリーズでは、当社取扱投資信託の中から1本をピックアップしてご紹介していきます。投信選びの参考にしていただければ幸いです。
ファンド概要
みずほ好配当日本株オープンは、配当利回りの高い日本株の中から株価の上昇も期待される割安な銘柄を主要投資対象とした投資信託です。
このファンドは分配金を受け取れるファンドですので、これからつみたてで資産形成していこうという方だけではなく、お持ちの資産をこのファンドで運用することで、年に4回分配金を受け取りながら資産運用することもできます。
分配金を現金で受け取らず、資産を増やしていきたいという方は、分配金を自動的に再投資することもできます。分配金を受け取るという目的ではなく、高配当で割安な銘柄に分散投資したいというニーズにも合っています。
ただし、分配金を再投資する場合でも、分配金受け取り時には税金がかかりますので、NISAを利用して非課税で再投資した方がオトクです。しかし、再投資した分はNISAの非課税枠を利用することになりますので、成長投資枠の上限にはご注意ください。
月次レポートから
高配当株を組み入れたポートフォリオということで、トヨタ自動車<7203>などの時価総額上位の銘柄とはまた違った銘柄が並んでいます。
これにより、予想配当利回りが東証プライムの1.98%を上回る3.13%となっています。また分配も直近では安定的に行われているようです(詳細は後ほど)。
組入上位10銘柄
銘柄 | 比率 | 予想配当利回り |
三井住友フィナンシャルグループ | 3.4% | 3.03% |
本田技研工業 | 2.9% | 3.07% |
キリンホールディングス | 2.9% | 3.38% |
三井住友トラスト・ホールディングス | 2.6% | 3.33% |
日本電気硝子 | 2.6% | 3.36% |
リンテック | 2.5% | 2.78% |
AREホールディングス | 2.3% | 4.66% |
ケーズホールディングス | 2.1% | 3.74% |
エクシオグループ | 2.0% | 3.71% |
業種別組入比率
銀行:12.4%、化学:11.2%、輸送用機器:8.3%、電気機器:7.0%、サービス業:6.5%、小売業:5.3%、ガラス・土石製品:4.5%、建設業:4.3%、機械:3.9%、その他:32.4%
予想配当利回り
マザーファンド | 3.13% |
東証プライム(参考) | 1.98% |
※ マザーファンドは損保ジャパン好配当日本株マザーファンド
※ ファンドの予想配当利回りは、個別銘柄の予想配当利回りを、純資産総額に対する保有資産のウェイトで加重平均したものです。(各種情報を基に委託会社が算出)
※ 当ファンドの将来の分配を保証するものではありません。
騰落率(税引前分配金再投資)
| 1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
当ファンド | 5.42% | 15.08% | 40.63% | 68.43% | 91.86% | 275.83% |
分配実績(直近5期分/1万口当たり、税引前)
| 2023/01 | 2023/04 | 2023/07 | 2023/10 | 2024/01 | 設定来累計 |
分配金 | 300円 | 80円 | 300円 | 80円 | 300円 | 9,490円 |
※データは2024年3月29日時点
こだわりある高配当株への投資
当ファンドは10年間のトータルリターンで、日本株の代表的な株価指標であるTOPIXを上回る、年率11.0%(2024年3月31日時点)とインデックスよりも好成績なファンドです。「高配当で割安な銘柄に投資する」価値はありそうですね。
※投資信託説明書(交付目論見書)より
今回の執筆にあたり直近5年ほどの運用報告書を調べて気になったのが、一般的にPBR(株価純資産倍率)が低く配当利回りの高い海運株が一度も含まれていなかったことです。これについて運用会社にヒアリングして調べたところ、単純に配当利回りの高い銘柄を選んでいるわけではなく、様々な分析から銘柄を選んでいるということで、アクティブファンドならではのこだわりある運用が行われているようでした。
※投資信託説明書(交付目論見書)より
また、『配当利回りに着目した投資は好業績企業への投資となることに加え、相場の下落局面では配当利回りが下支えとなり株価の下値抵抗力となることが期待されます。』ということで、下値抵抗力にも期待できるという点もこのファンドの魅力と言えそうです。
※投資信託説明書(交付目論見書)より
分配金は上記の通り、1月と7月は売買益等を中心に分配されるということで、直近では300円。4月と10月は配当収入等を中心に分配されるということで、直近では80円。これはあくまで過去の実績で、分配金は行われないこともありますのでご注意ください。
「日本株に投資するファンドならインデックスファンドで充分」と考える方もいるでしょうが、個人的には高配当株ファンドなどはインデックスファンド以上に選択する価値があると思います。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年4月25日