皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。「注目ファンドを深掘り」このシリーズでは、当社取扱投資信託の中から1本をピックアップしてご紹介していきます。投信選びの参考にしていただければ幸いです。
ファンド概要
グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) 愛称:未来の世界(ESG)は、アセットマネジメントOne社の純資産総額トップの看板ファンドです。日本を含む世界の株式に投資を行い、プロがタイミングを見極めて優良企業へ投資するアクティブファンドです。
当ファンドは、モルガン・スタンレー・インベストメント・マネジメントのグローバル・チェンジ株式運用戦略を用いて運用が行われています。
そのポイントは、
・持続可能な競争優位性を有し、高い利益成長が期待される企業の中から
・市場価格が理論価格より割安で
・ESG評価の観点から企業価値の向上が期待できる銘柄
を厳選してポートフォリオを構築していることです。
・定量スクリーニング:成長率や利益率など企業の財務指標に基づき銘柄を調査します。
・情報ネットワーク:企業経営者、業界の専門家との面談など、運用委託先の運用チームのネットワークを活用し、銘柄を調査します。
・パターン認識:成功企業のビジネスモデルを地域や国、業界等が異なる企業に当てはめ、新規の投資アイデアの発掘につなげます。
・ディスラプティブ・チェンジ分析:新しい価値が既存の価値にどのようなインパクトを与え、長期的かつ巨大な変化になるのかを大局的に見極めます。
・ESG評価(アライメント):長期的に企業の競争優位性や企業価値を高めるような、環境および社会的課題を特定し、取り組み状況を調査し、ESGアライメント(ビジネス戦略とESGの整合性)が強い企業を発掘します。
・ESG評価(クオリティ評価):環境や社会のネガティブな影響が限定的であることや企業統治が強固であることの評価
月次レポートから
時価総額上位がずらっと並ぶインデックスファンドと異なり、絞り込まれた銘柄がポートフォリオに組み込まれています。組入銘柄数は現在25銘柄。
それもESGの観点で選ばれ組入比率にも反映されるということで、環境や社会に望ましくないと考えられる業種や、ガバナンス(企業統治)の面で評価の劣る企業は除外されているというのも、投資をする立場として安心できます。
また、組入上位10銘柄の「ESGへの取組み/企業価値との結びつき」も記載されています。
組入上位10銘柄
銘柄 | 国/業種 | 比率 |
ウーバー・テクノロジーズ | 米国/資本財・サービス | 9.5% |
サービスナウ | 米国/情報技術 | 9.4% |
アドビ | 米国/情報技術 | 7.5% |
ショッピファイ | カナダ/情報技術 | 6.2% |
アマゾン・ドット・コム | 米国/一般消費財・サービス | 5.1% |
ノボ・ノルディスク | デンマーク/ヘルスケア | 5.1% |
HDFC銀行 | インド/金融 | 5.1% |
メルカドリブレ | 米国/一般消費財・サービス | 5.1% |
スポティファイ・テクノロジー | 米国/コミュニケーション・サービス | 4.7% |
ウォルト・ディズニー | 米国/コミュニケーション・サービス | 4.2% |
国・地域別組入比率
米国:73.7%、カナダ:6.2%、デンマーク:5.1%、インド:5.1%、イタリア:3.7%、韓国:2.6%、日本:2.3%、スイス:0.9%、ノルウェー:0.3%
業種別組入比率
情報技術:28.6%、一般消費財・サービス:23.0%、金融:15.3%、コミュニケーション・サービス:13.1%、資本財・サービス:9.9%、ヘルスケア:6.0%、素材:4.1%
通貨別組入比率
米ドル:88.5%、デンマーク・クローネ:5.1%、ユーロ:3.7%、日本円:2.3%、ノルウェー・クローネ:0.3%
騰落率(税引前分配金再投資)
| 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
当ファンド | 7.39% | 25.20% | 20.63% | 56.93% | 38.52% | 58.77% |
※データは2024年1月31日時点。
人気の高さが物語る魅力
グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(為替ヘッジなし) 愛称:未来の世界(ESG)は昨年初から直近までの期間で、PayPay証券において購入者数ナンバー1の人気ファンドです。
それは、上記の運用プロセスやESGの観点を含めたファンドであると言うことと共に、パフォーマンスの良さもあると思われます。
この1年間の騰落率は、S&P500のファンドを上回る好成績で、当ファンドならではのアクティブ運用が功を奏したと言えそうです。ただし、その前の期間は芳しくなく、3年間の騰落率では見劣りします。
それだけに組入ファンドの動向が気になるところですが、このファンドはマンスリーレポートだけでなく、「組入上位銘柄のご紹介」というレポートも毎月公表しています。
そこには、組入上位10銘柄の株価推移のチャートと、売上高および1株当たり純利益のグラフも記載されています。ファンドの状況がこまめに知れるのは投資をする上でとてもありがたいですね。
個人投資家ではとてもできないような多角的な銘柄選定から、タイミングを捉えた売買や銘柄の入れ替えをプロが行ってくれる本格的なアクティブファンドは、やはりとても魅力があります。人気の高さが物語っていますね。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年3月1日