2024年の注目銘柄 8選!
2023年の日経平均株価は、年初から23.3%の上昇(12月28日現在)となっており、このままいけば高い年間上昇率となりそうです。さて、2024年の株式市場ですが、米国の利下げ転換による株価の上昇が期待されます。また、11月に大統領選挙も予定されており、これもマーケットにプラスとなる可能性があります。
日本では、東証(東京証券取引所)の市場改革によって、企業の株主還元や再編の動きが強まり、株価の底上げに繋がることが期待されます。また、新しいNISAがスタートすることで、新たな投資資金が市場に流入するという需給面でのプラスもありそうです。そのほか、日銀による金融政策の転換、インバウンド需要など物色テーマは豊富で、多くの銘柄が賑わう年になりそうです。
エヌビディア(NVDA)
米半導体メーカー。AI(人工知能)に使われる画像処理半導体(GPU)を手掛け、同分野向けでの世界シェアは約8割と推定。半導体は地政学的な戦略物資としての価値も高まってきており、機関投資家のポートフォリオにAI用半導体を手掛ける同社の存在は不可欠。米国の利下げを背景とした長期金利低下もグロース株として追い風となる。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)
CPU(中央演算処理装置)やGPU(画像処理装置)手掛ける半導体大手。パソコン、サーバー、ゲーム機向けなどに製品を提供。EV(電気自動車)は株式市場の大きなテーマだが、同社はEV大手のテスラと提携している。AI向け半導体「MI300」シリーズの搭載製品が2024年初頭に発売される見通しで、エヌビディアの追撃期待につながるかも注目される。
アマゾン・ドット・コム(AMZN)
米国を始め、日本や欧州、中国など世界中でEC(電子商取引)サイトを運営するインターネット通販の最大手。書籍の通販からスタートした同社だが、現在では家電から生活雑貨まで幅広い分野の商品を取り扱う。また、クラウドコンピューティングサービスのアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)が、事業の柱の1つに成長。米国が利下げに向かう中で、グロース株の代表格として、株価も右肩上がりの上昇が続いている。
ボーイング(BA)
世界最大規模の航空・宇宙メーカー。民間航空機ではエアバスと世界シェアを二分、米国国防総省や米国航空宇宙局なども主要顧客。航空機需要の急回復を受けて航空各社から発注が相次いでおり、当面は繁忙状況が続く可能性。2024年12月期は黒字転換見通しのほか、米国大統領選挙にトランプ氏が出馬すれば人気化する可能性も。
三菱重工業(7011)
総合重機の国内最大手企業。原動機を主力とするほか、各種プラント、産業機械、船舶、航空機など事業分野は幅広い。原発再稼働や防衛費拡充など現在の政権における政策変更のメリットが大きい企業。とくに、米国大統領選挙にトランプ氏が出馬するようなら、大統領選前後で日本への防衛力強化への要請が意識される公算も。
レーザーテック(6920)
半導体製造装置大手の一角。マスクブランクス欠陥検査装置では世界シェア100%。代表的なグロース株(成長株)と位置づけられる。米国の利下げ局面ではグロース株の買い安心感が強く、上昇相場の主軸となる可能性も。2024年後半にかけては半導体市況の回復局面入りも顕在化の公算。2022年1月高値が接近中。
ニトリホールディングス(9843)
家具やインテリア製造で国内トップ。足元の業績も良好で増収増益傾向が続く。2024年は、米国が利下げ、日本がマイナス金利解除に向かう可能性が高く、為替市場では円高の進行が予想される。同社は、海外で製品を製造し、国内で販売していることから円高は業績への追い風となる。2024年に円高が進むようなら、期中の業績上方修正の可能性も期待できそう。時価総額の大きな内需関連株として注目。
コーセー(4922)
化粧品大手の一角。「デコルテ」、「アルビオン」、「雪肌精」など主要ブランド。インバウンド需要のウェイトが相対的に大きいとされる。インバウンド需要において化粧品は、中国人観光客の購入ウェイトが大きい。2024年には、遅れている中国人観光客の訪日が本格回復する可能性が高く、恩恵享受が期待される。
記事作成日:2023年12月28日