💡この記事のポイント
✅毎月1万円のつみたて投資を「あの時」はじめていたらどうなったか
✅10年前、コロナショック時、コロナ5類移行時の3つの開始タイミングで比較
✅日本株、米国株、バランス型、REITの4ファンドで試算
🔎登場する主なファンド
✅たわらノーロード 日経225、SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド、のむラップ・ファンド(普通型)、ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>

✅毎月1万円のつみたて投資を「あの時」はじめていたらどうなったか
✅10年前、コロナショック時、コロナ5類移行時の3つの開始タイミングで比較
✅日本株、米国株、バランス型、REITの4ファンドで試算
✅たわらノーロード 日経225、SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド、のむラップ・ファンド(普通型)、ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>
2016年1月からはじめていた場合
2020年1月からはじめていた場合
2023年1月からはじめていた場合
長く続ける重要性
ファンド選びは方針に合わせて
「もっと早く投資をはじめていれば…」ニュースなどで株価の大きな上昇を目にして、そんな風に考えたことはありませんか?
でも、「はじめるタイミングを逃してしまった…」という人に検討していただきたいのが「つみたて投資」です。
投資信託を活用した「つみたて投資」は、毎月決まった金額をコツコツと買い続けることで、価格が下がった時には多くの口数を買い、上がった時には少なく買う効果(ドルコスト平均法)を活かしながら長期的な資産形成を目指す手法です。
今回は、2016年頃からのアベノミクスによる景気回復期、2020年の新型コロナウイルスによる世界的な株価の急落(コロナショック)、そして2023年の新型コロナ5類移行に伴う経済活動の本格再開の3つのタイミングでつみたて投資を開始していた場合をご紹介します。
以下の、運用実績が10年以上ある、タイプの異なる4つの投資信託の実際の基準価額で、毎月1万円ずつつみたて投資していた場合を計算してみました。使用する基準価額は分配金再投資換算基準価額として分配金は再投資し、税金や購入時・売却時手数料は考慮せず、評価基準日は2026年4月1日としました。
・たわらノーロード 日経225
日経平均に連動することを目指す日本株ファンド
・SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド
NYダウに連動することを目指す米国株ファンド
・のむラップ・ファンド(普通型)
国内外の株式・債券・REIT(不動産投資信託)などに分散投資するバランスファンド
・ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>
日本を除く世界のREITに投資する海外REITファンド
2016年は、世界の金融市場が大きく揺れた年でした。年初には中国経済への不安や原油価格の下落などを背景に、株式市場が不安定になりました。
6月には英国の国民投票でEU離脱、いわゆるブレグジットが選択されました。さらに11月には米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利し、米国の政策、金利、為替の見通しにも注目が集まりました。
つみたて回数は124回、投資元本は124万円。2026年4月1日時点では次のような結果になりました。
たわらノーロード 日経225
評価額は約318.8万円です。評価損益は約+194.8万円です。
SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド
評価額は約306.7万円です。評価損益は約+182.7万円です。
のむラップ・ファンド(普通型)
評価額は約192万円です。評価損益は約+68万円です。
ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>
評価額は約220.2万円です。評価損益は約+96.2万円です。
約10年前は、日本経済が徐々に回復の歩みを進めていた時期です。この頃から毎月1万円をコツコツとつみたてていた場合、長期間の積み重ねと複利効果が働き、元本124万円に対してどのファンドでも大きくプラスとなりました。特に日本株の力強い上昇の恩恵を受けた「たわらノーロード 日経225」や、長期的に成長を続けた「SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド」は、評価額が元本の2倍を大きく超える結果となりました。バランスファンドの「のむラップ・ファンド(普通型)」でも元本を50%以上上回っています。また、「ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>」も元本を70%以上上回っています。
2020年は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界経済と金融市場が大きな影響を受けた年です。
年初時点では、世界的な感染拡大によって人の移動や経済活動が大きく制限されるとは、誰もが予想していなかったはずです。3月には世界の株式市場が大きく下落し、日本株、米国株など幅広い資産が急落しました。
つみたて回数は76回、投資元本は76万円。2026年4月1日時点では次のような結果になりました。
たわらノーロード 日経225
評価額は約154.9万円です。評価損益は約+78.9万円です。
SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド
評価額は約138万円です。評価損益は約+62万円です。
のむラップ・ファンド(普通型)
評価額は約103.1万円です。評価損益は約+27.1万円です。
ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>
評価額は約117.8万円です。評価損益は約+41.8万円です。
2020年のように一時的に相場が大きく下がる局面では、投資をはじめたり続けることに不安を感じやすいものです。それでも、この期間の例を見ると、相場が大きく揺れた時期があっても、その後も続けることでプラスになったケースがあることが分かります。「ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>」は2020年3月がここ10年でもっとも基準価額が低いタイミングでした。以降は堅調に上昇しこの6年強で元本を約55%上回りました。
2023年は、新型コロナ後の経済活動の正常化が意識されはじめた年です。
日本では2023年5月に、新型コロナウイルス感染症の位置づけが5類感染症へ移行しました。外出や旅行、インバウンド需要の回復などが進み、経済活動が少しずつ平常に戻っていく流れが見られました。
株式市場では、日本企業の業績回復、賃上げ、資本効率への意識の高まり、海外投資家の日本株買いなどが注目されました。米国では、インフレや金利上昇への警戒が続く一方、AI関連や大型テクノロジー企業への期待が相場を支える場面がありました。また、翌年2024年からは新NISA(少額投資非課税制度)がスタートしました。
つみたて回数は40回、投資元本は40万円。2026年4月1日時点では次のような結果になりました。
たわらノーロード 日経225
評価額は約64.8万円です。評価損益は約+24.8万円です。
SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンド
評価額は約54万円です。評価損益は約+14万円です。
のむラップ・ファンド(普通型)
評価額は約47.7万円です。評価損益は約+7.7万円です。
ニッセイグローバルリートインデックスファンド<購入・換金手数料なし>
評価額は約51.7万円です。評価損益は約+11.7万円です。
2023年1月からの期間は、2016年や2020年からはじめた場合に比べると投資期間が短く、つみたて回数も少なくなります。それでも、このシミュレーションではいずれのファンドも評価損益はプラスになりました。
特に、「たわらノーロード 日経225」の伸びが目立ちます。日本株市場が堅調に推移したことが、結果に反映された形です。
今回のシミュレーションでは、開始時期が早いほど投資元本が大きくなり、運用益も積み上がりやすい結果となりました。
2016年1月からはじめた場合、毎月1万円で投資元本は124万円です。そこに運用成果が加わることで、ファンドによっては評価額が300万円を超える結果になりました。
一方で、2023年1月からはじめた場合は、投資元本が40万円とまだ大きくありません。長く続けた場合と比べると運用成果もまだ少ないですが、評価損益はプラスとなりました。
これは、つみたて投資では「いつはじめるか」よりも、それ以上に「どれだけ長く続けるか」が大切であることを示しています。
また、ファンドによって値動きや特徴も異なります。例えば、今回の4種類で「どれがいい」ということではなく、負えるリスクや求めるリターンなどご自身の運用方針に合ったものを選ぶことが重要です。
マーケット環境が良いときは、株式ファンドのパフォーマンスが優れていますが、「あまり大きく損をする可能性のある資産運用はしたくない」という方針なら、過去の成績の良さに目を奪われるよりも、ご自身の投資方針に合ったファンドを選ぶことが重要です。
今回のシミュレーションでは、約10年前から株式ファンドでつみたて投資をはじめていた場合、結果的に124万円の投資元本が300万円以上の評価額になっていたわけですが、これがもしマーケットが下落傾向だった場合、株式ファンドの成績より、バランスファンドやREIT型ファンドの方が成績は良かったかもしれません。
また、さまざまなタイプのファンドを組み合わせることで、ご自身の求める運用方針に沿った資産配分を検討することもできます。
目的別の組合せ例については、この「つみたて投資に向いた投資信託12選と組合せ例」なども、参考にしてください。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2026年6月1日