💡この記事のポイント
✅「投資方針」と「資産の現状」にズレがないか定期的にチェックを
✅増えすぎた資産を売り、減った資産を買い足す「リバランス」
✅業績や環境に合わせて「銘柄入替」も長期運用では重要
🔎登場する主な銘柄
✅世界経済インデックスファンド、パランティア・テクノロジーズ、日本郵船

✅「投資方針」と「資産の現状」にズレがないか定期的にチェックを
✅増えすぎた資産を売り、減った資産を買い足す「リバランス」
✅業績や環境に合わせて「銘柄入替」も長期運用では重要
✅世界経済インデックスファンド、パランティア・テクノロジーズ、日本郵船
なぜ投資には「メンテナンス」が必要なの?
資産のバランスを整える「リバランス」
利食いや銘柄入替は?
世界経済インデックスファンド
グローバル・ロボティクス株式ファンド(1年決算型)
パランティア・テクノロジーズ<PLTR>
シェブロン<CVX>
東京エレクトロン<8035>
日本郵船<9101>
初心者の方へ
「資産づくりステップアップ」第10回となる今回は、初心者の方が気付かないかもしれない「メンテナンス」の必要性や、銘柄の入れ替えや「リバランス」について解説します。
資産運用をはじめてしばらく経つと、最初に決めた「自分なりの投資バランス」が少しずつ変化している場合があります。投資は「買って終わり」ではなく、定期的な「見直し」や「メンテナンス」を行うことで、自分がイメージする資産運用を続けていくことができます。
例えば、最初に「株式を50%、債券を50%」というバランスで投資をはじめたとします。その後、株価が大きく値上がりすると、自分の資産に占める株の割合が60%や70%に増えてしまうことがあります。このようにバランスが崩れた状態を放置すると、相場が急落したときに当初の想定以上のダメージを受けてしまう可能性があるのです。
また、個別の企業に投資している場合は、その会社の業績や取り巻く環境が変化することもあります。「期待していた成長が鈍化していないか」「もっと魅力的な投資先が出てきていないか」をチェックし、必要に応じて銘柄を入れ替えることで、運用の効率を高めることができます。
こうした見直しは、小まめにチェックし、気付いた段階で対応するのが理想ですが、「四半期に1回」や「1年に1回」、あるいは「売買したタイミング」など、自分なりのルールを決めて行うのがやりやすいと思います。
リバランスとは、値上がりして膨らんだ資産を一部売却し、その売却代金で値下がりしている(または増えていない)資産を買い足して、元の比率に戻す作業のことです。
「値上がりしているものを売るのはもったいない」と感じるかもしれませんが、実はリバランスには「高いときに売り、安いときに買う」という投資の基本を自動的に実践できるメリットがあります。
リバランスは、「半年に1回」とか「決めた配分から±10%ずれたら」などのルールを決めて行うのが良いでしょう。
個別銘柄の売りの考え方等は前回の「⑨売りの考え方とロスカットを学ぼう」で解説しましたが、メンテナンスやリバランスという観点からも考えられます。個別株においても、手持ち銘柄が上昇して「一銘柄に偏りすぎ」を直すために一部売る、と言う視点もあります。
マーケットや景気などの変化に応じて、成長株から割安株やディフェンシブ株に入れ替える、といったメンテナンスもあります。「シクリカルバリュー投資」もこういう見直し術やメンテナンスの一つの手法です。
これらを踏まえ、メンテナンスの観点で、様々なタイプのファンドや株式について考え方を解説します。
リバランスを自分でやるのは難しそう……という方には、投資信託そのものが自動で調整してくれるタイプが便利です。このファンドは、日本・先進国・新興国の株式と債券に50%ずつ分散投資を行います。
最大の特徴は、地域ごとの配分を各国のGDP(国内総生産)の比率に合わせて、原則として年1回見直してくれる点です。世界経済の成長に合わせて、投資のプロが自動でメンテナンスを行ってくれるため、初心者の方でも安心して長期保有を続けやすい仕組みになっています。
ロボット技術やAI(人工知能)、センサー開発に関連する世界中の企業に投資するファンドです。
特定の銘柄を自分で選ぶのが難しい場合でも、こうしたテーマ型の投信を活用すれば、運用会社が適宜、組入銘柄のメンテナンス(入れ替え)を行ってくれます。AIブームが加速する中でパフォーマンスも堅調ですが、投資信託の場合は保有コストに見合うリターンが得られているかを定期的に見直すことも大切です。また、テーマがマーケットに受け入れられているかどうかも定期的にチェックしましょう。
AIを活用したデータ分析プラットフォームを提供する米国企業です。
将来の大きな成長を期待して投資する成長株の代表です。売上や利益が順調に伸びているか、新しい技術やサービスが市場に受け入れられているかがチェックポイントになります。
パランティアのような成長株の場合、株価は業績に対して割高に買われがちです。ですので、単純に割高割安では売り時の判断は行いづらく、「成長のストーリー」がより強固になっている場合は継続保有、逆に成長が鈍化してきた場合は売却を検討する、といった判断が重要です。
世界的なエネルギー大手である同社は、原油価格の動向に業績が左右されやすい代表的な「景気敏感株」の一つです。
景気や市況の波によって業績が大きく左右される銘柄は、好景気のときに利益を出しやすい反面、サイクルを見極めて「利食い売り」を行う判断も求められます。
また一方で、同社は38年連続で増配を続けている「配当貴族」銘柄としても知られており、2026年2月16日権利付最終日で1株当たり1.78ドルの配当が予定されています。業績に波があるからこそ、安定した株主還元力を備えているかどうかをメンテナンス時に確認し、長期的な資産形成の「安定の軸」として保有すべきか、業績の波を踏まえて売却すべきかを見極めることが大切です。
半導体をつくるための装置で世界トップクラスのシェアを誇る日本企業です。半導体市場は「シリコンサイクル」と呼ばれる激しい波がありますが、現在はAI向けの需要が強力な支えとなっています。
AIのような強いテーマに投資している場合も、そのテーマの「旬」が続いているかを確認しましょう。「半導体なら何でも上がる」時期から、「選別される時期」に移行している可能性も考慮し、保有割合を調整するなどの工夫が考えられます。
海運大手の同社は、運賃市況の影響を強く受ける景気敏感株の代表格です。
また、景気の波と共に地政学リスクの影響を受ける業種でもあります。
地政学リスクを背景に船不足が続き、運賃が高止まりしたことで業績を押し上げる場合があります。こうした「一時的な要因」で株価や配当が大きく上昇したときは、次のサイクルに備えて一部を売却し、安定感のある資産へ乗り換えるのも一つの戦略です。
また、海運株も高配当株の代表的銘柄で、配当収入と株価動向を踏まえた判断を決算期の3月と9月のタイミングで年に2回は行いたいものです。
定期メンテナンスはできるだけ小まめに決めたタイミングで行いたいものですが、なによりも無理なく忘れずチェックすることが大切です。「毎日チェックできる/したい」というのであればそれでいいですし、「面倒なのでなるべくしたくない」のであれば年に1回で良いと思います。ただ、資産の変動や投資比率の変化に気付かず長期間放置しっぱなしにはならないようにしましょう。
また、銘柄入替やリバランスは一つの有効な手段ですが、それが必ずプラスに働くというわけではありません。「やらなければよかった」ということもあるかもしれませんが、ご自身の投資方針にあった資産運用を長期的に続けていくためには、決してムダなことではないはずです。少なくとも定期メンテナンスで銘柄入替やリバランスを検討するようにしましょう。検討の結果、「何もせずそのまま保有」でももちろん問題ありません。
ぜひ、ご自身の資産運用を見つめ直す習慣を作ってください。
記事作成日:2026年2月6日
【資産づくりステップアップ】
①投資ってなに?スマホでできる“資産づくり”入門
②NISAって何?仕組みとメリットをやさしく解説
③投資信託なら「100円」から世界中に分散投資!
④まずは100円から!はじめての日本株デビュー
⑤世界に広がる投資チャンス!米国株デビュー
⑥つみたて投資で“ほったらかし”でも増やす仕組み
⑦分散投資って何?リスクを減らす考え方
⑧大きなリターンを狙う方法とそのリスク対策
⑨売りの考え方とロスカットを学ぼう
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