【投資相談室】大幅下落時の対処法は?バフェット氏の投資哲学に学ぶ

💡この記事のポイント

✅大幅下落時はそれぞれの投資方針に基づいて冷静に考えて行動を

✅つみたて投資は継続すべき

✅大幅下落時の4つの対処法

✅ウォーレン・バフェット氏の投資哲学

 

目次

Q<初心者>:大幅下落時の対処法は?

人為的要因の下落

つみたて投資は継続を!

大幅下落時の対処法は?

【投資相談室】大幅下落時の対処法は?バフェット氏の投資哲学に学ぶ

皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。今回は今もっとも切実に気になるご質問です。


Q<初心者>:大幅下落時の対処法は?

マーケットでは時々起こる大幅下落。「こんな時どう対処すればいいのか?」と誰しも悩むものです。過去にも以下のような記事がありますので、ぜひご参照ください。

 

はじめたばかりで下がってしまい、続けるべきかどうか悩んでいます

大暴落していますが、この波乱相場どうすればいいですか?

新しいNISAスタートから半年。続けるべき?売るべき株は?

 

ここでは大幅下落時の基本的な考え方対処法、最後に投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェット氏の投資哲学についてお話しします。

 

 

人為的要因の下落

トランプ大統領の相互関税をきっかけに、世界的な景気後退や先行き不安から米国株も日本株も大幅安となりました。マーケットでは時々起こる急落ですが、初心者の方は特に不安になると思います。

 

ただ、今回の下落相互関税という人為的なものであり、今後悪影響を抑えていくことも人為的に可能な類いのものです。軌道修正や落とし所を見つけて落ち着く可能性もあります。

 

様々な対処法もありますので、それぞれの投資方針に基づいて冷静に考えて行動していきましょう。

 

 

つみたて投資は継続を!

まずは、以前にも「波乱相場でのつみたて投資の対処法」という記事で述べましたが、つみたて投資は継続すべきでしょう。

むしろ、大きく下落したときこそ買い続けたり増額したりして、平均買いコストを低下させるチャンスです。コツコツつみたてることでタイミングを分散し、長い目で見て利益を目指すのがつみたて投資ですから、下がったからといって止めるのはおすすめできません。

 

考えるとすれば、リスク分散です。例えば、米国株ファンドだけをつみたて投資している場合、一部を他のファンドに切り替えることで米国株に依存したリスクを分散させることができます。

ただしこの場合、米国株が戻った時に切り替えたファンドの方が上昇していなかったという場合もあります。しかしこれはリスク分散を優先した結果であり、リスク分散より米国株の回復に賭けるかどうかはご自身の投資方針や判断になります。

 

例えば、新興国株ファンドや金(ゴールド)に連動する三菱UFJ 純金ファンド 愛称:ファインゴールド、債券型のファンド、バランスファンドなど、リスク分散に活用できる投資信託はいろいろあります。

 

 

大幅下落時の対処法は?

一般的に大幅下落時の対処法は、以下のようなものになります。

 

①一部または全部を売ってリスクを抑える

②回復を待って継続保有する

③状況に合わせて中身の入れ替え等をする

④リスクヘッジ手段を活用する

 

まずは、現状と先行きをできる限り見極め、その上でどのように対処するか決めましょう。

 

 

①一部または全部を売ってリスクを抑える

①はかなり先行きに悲観的で、長期間にわたり大幅な下落が続くと思われる場合、なるべく早めに投資額を減らしリスクを抑えるという対処です。

よく「狼狽(ろうばい)売りは禁物」という話がありますが、先行きが見通せないときや影響度合いが分かりづらい場合は、一旦売却し様子を見て、後ほど買い直す、というのも賢明な対処法の一つです。

ただしこれは、かなりの判断力と行動力が必要ですので、よほど知識や経験がないと上手くいくとは限りません。

 

②回復を待って継続保有する

長期投資で取り組む場合は、難しいことはせずそのまま保有し続けるのも一つです。個別の企業の場合は最悪倒産などもありますが、日本株とか米国株のマーケット全体は、長期的に見ればいずれ回復することが充分期待できます。

他の対処法はできないと思う場合は、そのまま保有し続けるのが良いでしょう。ただし、これには忍耐力も必要です。マーケットが下がって不安でも耐えられるかどうか。

 

③状況に合わせて中身の入れ替え等をする

できればこれをまず検討していただきたいです。現状の資産運用を見直して、そのままでいいのか?リスクが高すぎないか?リスクが偏っていないか?などをチェックしましょう。

人には好みがありますから意外と偏りがちです。偏っていることでリスクを大きくしているなら、バランスを整える調整は行って良いと思います。

上記のように米国株に偏っているなら違うものに分散する。ハイテク株に偏っているならディフェンシブ株も取り入れる。成長株に偏っているなら連続増配株や高配当株を増やす。などいろいろ見直す方法はあります。

 

④リスクヘッジ手段を活用する

今の投資は維持したいけどマーケットは下がると思う場合は、リスクヘッジの手段を活用するのも手です。今持っている株式などの下落を、他の投資の利益で補おうとするのがリスクヘッジです。

例えば、CFD(差金決済取引)を利用して下げ相場で利益を狙うことができます。日経平均や米国のS&P500といった主要株価指数に連動する「10倍CFD」や、個別銘柄に対応する「日本株CFD」で「売り」から入ることで、相場が下がった場合には利益となります。

他にもベア型/インバース型ETF(上場投資信託)も同様にリスクヘッジに活用できます。

通常の株式投資よりリスクの高い取引となりますので充分に注意が必要ですが、リスクヘッジは経験を積んだ投資家には一般的な手法の一つと言えるでしょう。

 

 

ウォーレン・バフェット氏の投資哲学

最後に、今回の急落を予想していたかのように、昨年から大量にアップル<AAPL>などの保有株を売却していたバークシャー・ハサウェイ<BRK.B>率いるウォーレン・バフェット氏の投資哲学の一部を見てみましょう。

 

「その会社の株を10年間持つ気がないなら10分でも持たない方が良い」

「好きな保有期間は永遠」

「株を買ったあと5年間市場が閉まっても問題ない株を買う」

「何をしているのかよく分からない株は買わない。誰もが知っている株を買う」

「買う株の条件は、内容が理解でき、長期的に好業績が見込め、経営幹部は誠実で有能で、魅力的な株価で買えること」

「投資とは良い株を良い時期に買い、それが良い企業である限り持ち続ける事」

「他人が貪欲なときは恐れ、他人が恐れているときは貪欲になれ」

 

バリュー株(割安株)を好むバフェット氏は、こういうタイミングで株式を買い戻しているのかもしれませんね。

 
 

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記事作成日:2025年4月7日

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