皆さま、こんにちは。PayPay証券オウンドメディア「資産運用の1st STEP」編集長の臼田琢美です。今回は古今東西みんなが一番気になるご質問です。
Q<初心者>:ズバリ!おすすめ銘柄を教えてください!
A:「なに買えば儲かるの?」やっぱりこれが一番知りたいですよね。検索のデータを見ても「PayPay証券 おすすめ銘柄」がトップクラスに多いです。今回はそんなご要望に応えていきたいと思います。
自分に合っているかどうか
おすすめと言っても、Tシャツを探している人にズボンを紹介しても仕方がないように、その人が何を求めているかによって変わってきます。
・損したくないので安全そうな投資先を知りたい
・じっくり長期投資に向いている投資信託を知りたい
・2~3年で数倍になる可能性のある日本株を知りたい
・短期的に急上昇しそうな米国株を知りたい
と、人それぞれ色んなニーズや方針があります。どれにでも対応できる万能なおすすめ銘柄なんてありません。人に「これがおすすめ」と言われても、自分に合っていないものなら買わない方が良いです。
4つの考え方と参考銘柄のご紹介
それではおすすめ銘柄をご紹介しましょう。
というのは冗談で、上記のように私が良いと思っても貴方には合わないかもしれないわけで、これがおすすめですと言って紹介してもあまり意味はありません。
いくつかのニーズや方針を想定して、それに合った考え方や銘柄の例を紹介しますので、ご自身に合ったものがあれば参考にしてご検討いただき、ご自身の判断で投資するしないをお決めください。
損したくないので安全そうな投資先を知りたい
これもどの程度のリスクやリターンを想定しているのかによって変わります。
本当にローリスク・ローリターンが良いならバンクローン・ファンド (ヘッジあり/年1回決算型)のようなファンドが向いていますし、もう少しリターンを狙いたいならのむラップ・ファンド(保守型)など、リスクの許容度合いによってバランスファンドを選ぶことができます。
また、株式投資の中で考えているのであれば、配当利回りの高い株やPERやPBRなどが割安な株、景気に左右されにくい安定的な業種の株などが向いています。アステラス製薬<4503>やブリストル・マイヤーズ・スクイブ<BMY>などの医薬品株は、配当利回りが高い銘柄が多い印象です。
じっくり長期投資に向いている投資信託を知りたい
これも長期投資は決まっていてもリスクリターン度合いや国内外かによっても変わってきます。
例えば、上記ののむラップ・ファンドに似たタイプで、eMAXIS 最適化バランスにも、マイディフェンダー、マイミッドフィルダー、マイストライカーと投資方針に応じてファンドが用意されていますので、そのようなシリーズから選ぶのも一つだと思います。
リスクはあっても長期的な株式のリターンに期待したい場合は、はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オールカントリー)など世界の株式に投資するファンドや、為替リスクのない国内株に長期視点で投資するコモンズ30ファンドなども向いていると思います。
投資信託は他にもたくさんありますので他の記事もぜひご参照ください。
2~3年で数倍になる可能性のある日本株を知りたい
ここからの日米株はリスクは覚悟の上、という前提でのお話になります。アッという間に下がって何十%もマイナスになったり、倒産してしまうなどもあり得ます。もちろん先ほどの医薬品株も例外ではありません。
ちょうど直近に「エヌビディアは株価30倍!次の日米テンバガー候補6選!」という記事を公開しましたので、ぜひそちらをご参照ください。
一般的に2~3年で数倍になる可能性のある株というのは、タイミング良く時流に乗っている企業が考えられます。日本オラクル<4716>やメルカリ<4385>など他の人気銘柄に比べて出遅れている高ROE銘柄なども良いと思いますが、得てして「時流に乗っていてすでに買われている銘柄」がさらに上昇する印象です。エヌビディア<NVDA>がまさにそうですね。
悩ましいところです。しっかり考えてご判断ください。
短期的に急上昇しそうな米国株を知りたい
こちらも先ほどの記事が参考になると思いますが、目先的にはAI(人工知能)や半導体関連が中心となりそうです。あとは、米国の金融政策やインフレの状況にも左右されそうです。
やはりエヌビディアを中心とする銘柄群のさらなる続伸という視点から、ブロードコム<AVGO>やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>といった「生成AIブームは続く?米半導体5社の動向」この記事にある銘柄なども要チェックだと思います。
また、短期で大きく動くことが重要なのであれば「ポイント運用にも追加されたナスダック100指数の3倍変動するETF2本」この記事のようなレバレッジ型/インバース型のETFを利用する手もあります。
候補となる銘柄はすでに何倍にも上昇しているものもありますから、判断はとても難しいものになります。買ったものの思惑と外れて下落する場合には、損失が拡大する前に早めに売却するロスカット(損切り)を行うことも重要です。
また、平日夕方に公開している「日米株 注目銘柄のポイント」という記事も、その夜の米国株や翌営業日の日本株で株価が動きそうな材料が出た銘柄を紹介していますのでご参照ください。
以上のように、おすすめと言っても投資方針や狙いによって大きく変わってくることが分かったと思います。ご自身が何を求めているのか?がハッキリ分かれば、自ずから自分に合っているおすすめ銘柄は何か?はある程度見えてくると思います。
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記事作成日:2024年6月21日