日本を代表する株価指数である日経平均株価が2024年3月4日に取引時間中、終値ともに初めて4万円を突破したこともあり、日本の株式市場に世界中の投資家から注目が集まっています。
日本株に投資したいけど働きながらでは、銘柄を探したり、取引することに時間を割くことが難しい人も多くいるでしょう。そういう方には、投資のプロが選んだ銘柄に投資してくれる日本株ファンドが向いています。
そこで今回は、いま注目の日本株ファンドをご紹介します。
そもそもなぜ日本株が注目されているのか?
日本国内はこれまで長くデフレが続いていましたが、新型コロナウイルス感染症の流行などもあって、最近は様々な物やサービスが値上がりしています。国内の物価がじわじわと上昇していることから、値上げを行った国内企業の業績は好調となっていて、業績が好調な企業の多くが賃上げを予定しています。
賃金が増えれば個人消費につながり、その結果、企業業績がさらに好調となる好循環のサイクルが継続する可能性があります。これらのことから、日本の株式市場が上昇する可能性があり注目が集まっているのです。
また、米国株などと比べて日本株は割安で、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)は米国のS&P500がPER約21倍、PBR約4倍に対し、日経平均はPER約16倍、PBR約1.5倍と出遅れています。
また、中国株への投資手控えから日本株へのシフトも見られるようです。
日本株ファンドを選ぶポイント
ポイント①
アクティブファンドは、投資先の企業が投資信託によって異なっています。投資先企業が記載されているマンスリーレポートや運用報告書を必ず確認するようにしましょう。
ポイント②
同種のアクティブファンドと比べて運用成績が悪い場合、運用を担っている人の能力が他よりも劣っている可能性があります。過去の運用成績が悪い投資信託はできるだけ避けて、運用成績が好調な投資信託を選ぶようにしましょう。
ポイント③
投資信託の運用には、運用管理費用(信託報酬)というコストが発生します。価額がコストよりも上昇しなければ、値上がり益が期待できないことになります。コストが高いか安いかは必ず確認しましょう。
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
7.28% | 7.33% | 17.90% | 8.95% | 396.36% |
※データは2024年2月29日時点
オーナー経営者の企業に投資していることから、投資先がインデックス型とは異なっている独自性のあるファンドです。
アムンディ・ターゲット・ジャパン・ファンド
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
2.23% | 8.01% | 32.85% | 60.85% | 803.38% |
※データは2024年2月29日時点
2000年の設定来の騰落率が800%と同期間のTOPIX76.17%の10倍以上となっています。独特の銘柄選びが今後のパフォーマンスにどう影響するか?興味深いファンドです。
日本新興株オープン
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
4.23% | 12.27% | 18.46% | 21.35% | 703.56% |
※データは2024年2月29日時点
小型株投資は当たれば大きなリターンが狙えますが、銘柄選びやタイミングは難しいだけに新興株ファンドで投資できるのはありがたいですね。日経平均は上がってもこのファンドは上がらないということもあるので注意は必要です。
コモンズ30ファンド
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
4.24% | 13.11% | 34.88% | 50.21% | 468.67% |
※データは2024年2月29日時点
日本株だけで世界経済の成長を取り込もうというコンセプトで長期投資できるファンドはありがたいですね。セミナーなども興味深いです。
ひふみプラス
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
5.19% | 14.69% | 30.37% | 22.66% | 501.48% |
※データは2024年2月29日時点
マーケット状況に応じてフレキシブルな運用をしてくれるのはアクティブファンドならではの魅力ですね。
みずほ好配当日本株オープン
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
1.77% | 13.41% | 32.35% | 74.48% | 256.52% |
※データは2024年2月29日時点
自分で配当利回りの高い株を探したり売買タイミングを考えなくても、こういうファンドで分散投資できるのは良いですね。
PayPay投信 日経225インデックス
騰落率
1ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 | 3年 | 設定来 |
8.0% | 21.2% | 45.6% | - | 42.2% |
※データは2024年2月29日時点
シンプルに低コストでインデックスファンドを活用するというのも、資産運用の土台に向いています。
※詳細な商品性は目論見書をご覧ください
記事作成日:2024年3月15日
ファイナンシャルプランナー
横山利香 短大卒業後、金融専門出版社やビジネス書出版社で雑誌の記者、書籍の編集者を経て、ファイナンシャルプランナー、国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト(CFTe)として独立。株式や不動産、外貨、投資信託など、資産運用をテーマとした執筆や講演活動、投資塾などを行う。株式や不動産への投資を中心に、為替などさまざまな金融商品への投資を行う。大学生の子どもがいる。