三菱商事<8058>
◎2024/2/7(水)終値2,782.0円+247.0円
◎前日の取引終了後に発表した決算はさえない内容でしたが、併せて自己株取得と消却を行う株主還元策も発表しており、好感した買いで前日比10%弱の急騰となったようです
◎4-12月期純利益は6,966億1,400万円(前年同期比27.1%減)となり、市場予想7,058億8,600万円程度を下回ったほか、今期純利益予想9,500億円(前期比19.5%減)に対する進ちょく率73.3%と目安の75%に届きませんでした
◎石炭・鉄鉱石価格など市況下落や、人件費増加の影響を受けたとのことです
◎併せて4億1,700万株もしくは5,000億円を上限とする自己株取得枠を設定し、これにより取得した自己株式すべてを消却することも発表しました。上限株数を取得した場合の発行済み株式総数に対する割合は10%に相当します
◎また、子会社のローソン<2651>に関して、KDDI<9433>との共同経営体制に移行するとの発表もあり、今後の展開を期待した買いも入ったと見られます
◎三菱商事の株価は2023年夏ごろからおおむね2,200~2,600円のレンジ内で推移していましたが、この日はレンジを上抜けて2,812.5円まで一時上昇し、上場来高値を更新しました