川崎汽船<9107>
◎12/27(水)終値6,350円+320円
◎中東情勢の不安定化でコンテナ船運賃が上昇するとの見方が再び広がり、同社のほか、日本郵船<9101>、商船三井<9104>と大手海運株が急騰しました
◎イエメンの親イラン武装組織フーシ派が26日、紅海でスイスの貨物船MSCの船に対してミサイルを発射したとの声明を発表したことが材料視されたようです
◎今月15日にデンマークのコンテナ船大手マースクの船が紅海で襲撃され、その後、商船保護を目的に米国主導の多国籍部隊発足により紅海を航行する船舶の運航再開が期待されていましたが、これで運航再開は不透明との見方が広がっているようです
◎アジアと欧州を結ぶ船は紅海からスエズ運河経由の運航ができないと、南アフリカの喜望峰航路へ変更しなければならず、日数がかかってコンテナ船運賃上昇につながります
◎フーシ派の攻撃継続で喜望峰航路での航行が続き、コンテナ船運賃が上昇・高止まりするとの見方から、大手海運株に資金が流入していると見られます
◎川崎汽船の株価は2020年3月安値238円から今年12月に6,748円まで一時上昇しました