今週のNY市場は大手IT決算発表やAI関連株の動向に注目。前週のダウ平均は0.67%高と2週続伸した一方、ナスダック総合は4.48%安と大幅に反落した。インフレ指標の上振れや原油価格急伸に伴う警戒感が重荷となったほか、過剰投資や債務拡大への懸念から半導体やAI関連株を中心に激しい売りが広がった。一方で、金利低下やディフェンシブ株、エネルギー株への資金シフトがダウ平均を下支えした。週末には米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受けて今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での政策金利据え置き観測が強まったものの、地政学的リスクに伴う原油高や高金利長期化への警戒は根強く、投資家の不安心理を示すVIX指数は上昇した。
今週は「マグニフィセント・セブン」の一角であるメタ・プラットフォームズやテスラのほか、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ、プロクター・アンド・ギャンブル、アメリカン・エキスプレスなど主要企業の決算発表が相場の焦点となる。前週に急落したAI・半導体関連株を巡っては、巨大IT企業によるAIインフラ向け設備投資の継続性や業績見通しが、センチメント悪化を和らげるきっかけとなるかが注目される。今週は経済指標の発表が10月S&PグローバルPMIなどに限られ比較的少ないため、企業決算主導の展開となりそうだ。原油価格の高止まりや長期金利の動向にも引き続き注視したい。
今晩の米経済指標・イベントは10月NAHB住宅市場指数など。企業決算は寄り前にフィフスサードバンコープ、オムニコム・グループ、引け後にスチール・ダイナミクス、W.R.バークレーなどが発表予定。(執筆:10月19日、14:00)
