NY見通し-今週は5月CPIなどの物価指標とスペースXのIPOに注目

NY見通し-今週は5月CPIなどの物価指標とスペースXのIPOに注目

 今週のNY市場は物価指標とスペースXのIPOに注目。先週はダウ平均とナスダック総合がともに3週ぶりに反落した。ダウ平均は0.32%安と比較的小幅な下落にとどまった一方、ナスダック総合は4.68%安の大幅下落となった。機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500も10週ぶりの反落となった。週初はAI・半導体需要の強さからダウ平均、ナスダック総合がともに連日で史上最高値を更新したが、週末にかけて潮目が一変した。金曜日に発表された5月雇用統計が市場予想を大幅に上回ったことで高金利の長期化懸念が強まり、米10年債利回りが4.53%台へ上昇。ナスダックは前日比4.18%安と、2025年4月以来の大幅な下落率を記録した。AI株は、ブロードコムの決算下振れをきっかけに、これまで市場をけん引してきたエヌビディアマイクロン・テクノロジーなどが週末に軒並み10%超の急落となった。

 

 今週は水曜日に発表される米5月消費者物価指数(CPI)に注目が集まるほか、金曜日に予定される「スペースX」のIPOが焦点となりそうだ。5月CPIは、前年比+4.3%と、前月の+3.8%から上昇する見込みで、翌週(6月16~17日)に控えるケビン・ウォーシュ新議長が率いる初の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、足もとのインフレ動向が注目される。このほかの経済指標は5月中古住宅販売件数、新規失業保険申請件数、5月生産者物価指数(PPI)、6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値など。スペースXのIPOは、初回売り出しで750億ドルを調達、上場時の時価総額は1.77兆ドルに達する見込みで、いきなり時価総額でトップ10にランクインする。スペースXのIPOで市場の需給が大きく変化することが懸念され、これまで相場をけん引してきたAI関連株の動向が注目される。

 

 今晩の米経済指標・イベントは5月雇用傾向指数など。企業決算は寄り前にキャンベルズが発表予定。(執筆:6月8日、14:00)