NY見通し-軟調か 経済指標は新規失業保険申請件数など

NY見通し-軟調か 経済指標は新規失業保険申請件数など

 今晩は軟調か。前日のNY株式市場は反落。米イランの応酬など中東情勢の緊迫化を背景に原油価格が上昇し、インフレ高進懸念が強まった。さらに5月ADP雇用統計などが予想を上回る強い結果となり、米10年債利回りが4.5%近くに上昇したことも嫌気された。これまで市場を牽引してきたAI関連銘柄が軒並み下落したことも相場の重しとなり、ダウ平均は620.72ドル安(-1.21%)と6営業日ぶりに反落。ナスダック総合指数も0.89%安と10営業日ぶりに反落して取引を終えた。ただ、インテルアドバンスト・マイクロ・デバイセズなどの半導体株が買われたことで、SOX指数は連日で史上最高値を更新した。

 

 今晩のNY株式市場は、地政学リスクへの警戒やハイテク株の下落から上値の重い展開となりそうだ。イランによるクウェートの空港への攻撃など中東の緊張が続いており、原油相場や米債利回りの高止まりが引き続き警戒される。個別では、前日引け後に決算を発表した半導体のブロードコムが売上高の下振れで時間外で約14%安、クラウドストライク・ホールディングスも冴えない見通しが嫌気されて時間外で11%安と急落しており、投資家心理の悪化につながる可能性がある。経済指標では、週間新規失業保険申請件数や1-3月期単位労働コスト改定値が発表される予定で、労働市場の需給インフレ動向への影響を見極める展開となるだろう。

 

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、5月チャレンジャー企業人員削減数、1-3月期単位労働コスト改定値、同労働生産性改定値など。企業決算は寄り前にブラウン・フォーマン、引け後にルルレモン・アスレティカなどが発表予定。(執筆:6月4日、14:00)