NY見通し- 中東情勢を睨み一進一退か

NY見通し- 中東情勢を睨み一進一退か

 今晩は中東情勢を睨み一進一退か。前営業日のNY株式市場は続伸した。米データ・サービス会社スノーフレイクの好決算を機にAI関連株への期待が再燃し、ハイテク銘柄を中心に買いが膨らんだ。マクロ面では、米4月PCE価格指数が市場予想を下回ってインフレ懸念が和らいだほか、米国とイランの停戦延長報道も好感された。ダウ平均は朝方に330ドル安まで下落する場面もあったが、終盤に持ち直し24.69ドル高(+0.05%)と小幅に続伸して最高値を更新。ナスダック総合指数も0.91%高と6営業日続伸し、取引時間中と終値の史上最高値を更新した。S&P500も連日で最高値を記録するなど、主要3指数がそろって終値の最高値を塗り替えた。

 

 今晩のNY株式市場は、米国とイランとの戦闘終結交渉の行方を睨みつつ、好決算銘柄の下支えを期待する展開が予想される。中東情勢は、米政府当局者がイランとの戦闘終結交渉が「暫定合意」したと明らかにしたが、トランプ米大統領は即座に承認せず態度を保留した。一方で、時間外取引でパソコン大手のデル・テクノロジーズが好決算と通期見通しの上方修正を発表して39%急騰しており、ハイテク株の力強い収益成長が相場を牽引するかが焦点となる。市場では中東の緊張よりもAI・テクノロジーのスーパーサイクルが重視されるとの見方もある。5月最終日の取引となるなか、5月シカゴ地区購買部協会景気指数(PMI)などの経済指標の発表も注目される。

 

 今晩の米経済指標・イベントは4月卸売在庫速報値、5月シカゴ地区購買部協会景気指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:5月29日、14:00)