今晩は小動きか。19日のNY株式相場は下落。米長期金利の急上昇が相場の重しとなった。米30年債利回りが約19年ぶりの高水準を記録し、10年債利回りも一時2025年1月以来の高水準をつけたことで、高金利による景気冷え込みやグロース株の割高感が意識された。ダウ平均は322.24ドル安(-0.65%)と反落し、ナスダック総合も0.84%安と3日続落した。個別ではシスコシステムズやアマゾン・ドット・コムが2%超下落し、翌日に決算を控えるエヌビディアも0.77%安となった。一方、マイクロン・テクノロジーやインテルなどの上昇に支えられ、SOX指数は3日ぶりに小幅反発した。
今晩のNY株式市場は、時間外の米株価指数先物が横ばい圏で推移しており、方向感を探る小動きな展開が予想される。市場の関心は、取引終了後に控えるAI関連の牽引役であるエヌビディアの第1四半期決算に集中している。同社は今年のS&P500の利益成長やリターンに大きく寄与しており、AIインフラ投資の先行きを占う上で極めて重要なイベントとなる。また、午後には4月開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨公表も予定されており、足元で再燃するインフレ懸念に対するFRB高官らの議論の行方に注目が集まる。さらに、取引開始前にはロウズ・カンパニーズやターゲットといった主要小売企業の決算発表が相次ぐため、米国の個人消費の現状を見極める材料となりそうだ。前日に約19年ぶりの高水準を記録した30年債をはじめとする長期金利の上昇に歯止めがかかるかも焦点となる。
今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、20年債入札、FOMC議事要旨など。企業決算は寄り前にアナログ・デバイセズ、TJXカンパニーズ、ターゲット、ロウズ・カンパニーズ、引け後にエヌビディアが発表予定。(執筆:5月20日、14:00)
