今週のNY市場は米・イランの和平交渉と第1四半期決算発表に注目。先週はダウ平均が3.19%高、ナスダック総合が6.84%高と、ともに大幅に3週続伸した。前週末にパキスタンで行われた米国とイランの終戦を巡る直接協議が合意に至らず、米・イラン戦争の長期化が懸念されたものの、パキスタンなどの仲介国が両国との協議を継続すると報じられたほか、トランプ米大統領が「相手から連絡があった」「彼らは非常に強く合意を望んでいる」と発言したことで紛争終結期待が高まった。米・イラン和平交渉開始の重要な条件としてイランが要求するイスラエルによるレバノンへの攻撃停止について、イスラエルとレバノンが10日間の停戦に合意したことや、米・イランの2回目の対面協議の開催見通しも紛争終結期待を高めたほか、これを受けて原油相場が大きく下落したことも安心感につながった。マグニフィセント・セブンを中心にハイテク株に見直し買いが強まり、ナスダック総合が連日で史上最高値を更新し、1992年以来の13連騰を記録したほか、機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500も5日続伸し、連日で史上最高値を更新した。ダウ平均も15日を除く4日間で上昇し、終値の過去最高値まで約740ドル(1.5%)に迫った。フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は8日連続で史上最高値を更新し、小型株指数のラッセル2000やダウ輸送株指数も最高値を更新した。
今週は米国とイランの和平交渉の行方に引き続き注目が集まるほか、発表が本格化する企業の第1四半期決算が焦点となりそうだ。米国とイランの終戦を巡る2回目の直接協議は、仲介国のパキスタンが開催に向けた準備を進めており、トランプ米大統領は週末19日に、パキスタンの首都イスラマバードに交渉代表団を送るとSNSに投稿した。しかし、イランは2回目の協議への参加を拒否したと報じられており、2回目の直接協議開催の行方が注目される。第1四半期決算は、今週はスリーエム、ボーイング、インターナショナル・ビジネス・マシーンズ、テスラ、ハネウェル・インターナショナル、インテルなどS&P500採用の90銘柄超が発表予定で、決算実績やガイダンスが注目される。経済指標は3月小売売上高、4月S&P製造業・サービス業PMI速報値など。
今晩は主要な米経済指標・イベントはなし。企業決算は寄り前にNVR、引け後にスチール・ダイナミクスが発表予定。(執筆:4月20日、14:00)
