今週のNY市場は神経質な展開か。先週はダウ平均が0.90%安、ナスダック総合が3.23%安とそろって5週続落した。トランプ米大統領が米国によるイランの発電施設への攻撃を延期すると発表したことで、イラン紛争の終結期待や原油価格の下落が好感され上昇してスタートしたものの、米国とイランの停戦協議に進展がなく、紛争長期化懸念から原油相場が大幅に反発したことが嫌気された。ナスダック総合は木曜日に最高値から10%超下落し、「調整相場」入りとなり、ダウ平均も金曜日に「調整相場」入りとなった。機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500は最高値から約9%安となり、「調整相場」入りが目前となった。
今週はイラン情勢や原油相場の動向に引き続き注目が集まるほか、労働市場の状況を巡り、金曜日に発表される米1月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金など)が焦点となりそうだ。イラン情勢を巡っては、週末に沖縄に駐留する米海兵隊が中東の海域に到着し、米国は数週間の地上戦を準備していると報じられた。イランは米国との協議に応じる姿勢を示さず、米国の地上戦に対しても徹底抗戦すると表明した。米国・イスラエルとイランの紛争の長期化や激化を受けて原油相場が一段高となれば、インフレ上昇懸念や景気悪化懸念が相場の重しとなりそうだ。今週は金曜日がグッドフライデーで株式市場と商品市場が休場となるが、米3月雇用統計や米3月ISM非製造業総合指数(PMI)などが発表予定で、経済指標を受けた株式市場の反応は翌週となる。このほかの米経済指標は2月JOLTS求人件数(火曜日)、3月ADP民間部門雇用者数、2月小売売上高、3月ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)(以上水曜日)、新規失業保険申請件数(木曜日)など。決算発表はナイキ、マコーミック、ラム・ウェストン、コナグラ・ブランズなど。
今晩の米経済指標・イベントは3月ダラス連銀製造業景況指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:3月30日、14:00)
