今晩はバリュー株を中心に堅調か。昨日は前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ決定や来年の利下げ期待を背景に景気敏感株やバリュー株が上昇した一方、決算や設備投資計画引き上げが嫌気されたオラクルが急落し、AI関連株が下落した。ダウ平均は646.26ドル高(+1.34%)と大幅に2日続伸し、取引時間中と終値の史上最高値を更新した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.25%安と3日ぶりに反落した。引け後の動きでは、ブロードコムが予想を上回る決算や強い見通しを発表したものの、株価は時間外で4%超下落した。
今晩はバリュー株を中心に堅調か。オラクルの設備投資計画上方修正をきっかけに再びAI関連株のバリュエーション懸念が強まっており、昨日引け後に予想を上回る決算や強い見通しを発表したブロードコムも時間外で4%超下落した。今晩は週末の取引となるほか、ダウ平均が取引時間中と終値の史上最高値を更新し、S&P500も終値の最高値を更新したことで高値警戒感が強まることが予想されるものの、AI株を中心とするグロース株から低金利の恩恵を受けるバリュー株への資金ローテーションの継続が見込まれる。バリュー株の上昇が相場をけん引する展開が期待できそうだ。
今晩は主要な米経済指標や決算発表はないが、ポールソン米フィラデルフィア連銀総裁、ハマック米クリーブランド連銀総裁、グールズビー米シカゴ連銀総裁の講演が予定されており、来年の利下げを巡り要人発言が注目される。(執筆:12月12日、14:00)
