今晩は底堅い展開か。昨日はバリュエーションの高さが懸念されているAI関連株が再び下落したことや、10月チャレンジャー企業人員削減数が9月から約3倍に増加し労働市場の悪化懸念が強まったことでセンチメントが悪化。ダウ平均が398.7ドル安(-0.84%)、S&P500が1.12%安、ナスダック総合が1.90%安と主要3指数がそろって反落した。米10年債利回りが前日の4.157%から4.085%に低下したものの、株式には売りが強まった。週初来ではダウ平均が1.37%安、S&P500が1.75%安、ナスダック総合が2.83%安とそろって4週ぶりの反落ペースとなった。
今晩は週末の取引となることで大きく下落したAI関連株に買い戻しの動きが期待され、ハイテク株を中心に底堅い展開か。昨日の10月チャレンジャー企業人員削減数の大幅悪化を受けた米10年債利回りの低下や12月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待の高まりも米株の支援となることが期待される。予定された10月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)は政府閉鎖の影響で発表が延期される見通しだが、11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値や同1年先・5年先期待インフレ率速報値が発表予定で、足もとの消費者の景況感やインフレ見通しにも要注目となる。
今晩の米経済指標は11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先期待インフレ率速報値速報値、9月消費者信用残高など。予定されていた10月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)などは政府閉鎖のため発表が延期されるもよう。要人発言ではミラン米連邦準備理事会(FRB)の講演が予定されている。企業決算は寄り前にデューク・エナジー、コンステレーション・エナジーなどが発表予定。(執筆:11月7日、14:00)
