今晩はインフレ指標に注目。昨日はオラクルやテスラが大幅安となったほか、新規失業保険申請件数や4-6月DDP確定値が強い結果となったことで利下げ期待がやや後退し、米10年債利回りが一時4.20%を上回ったことや、9月末の政府機関閉鎖の可能性が意識されたことも相場の重しとなった。ダウ平均が173.96ドル安(-0.38%)、S&P500とナスダック総合はともに0.50%安となり、主要3指数がそろって3日続落となった。
今晩は利下げ見通しを巡り8月個人消費支出(PCE)価格指数に注目が集まる。先週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り0.25%の利下げが決定され、メンバーのFF金利見通し(ドットプロット)で年内あと2回の利下げ予想が示されたことで、市場では利下げ期待が高まった。しかし、昨日は新規失業保険申請件数が予想を下回ったほか、4-6月DDP確定値が上方修正されたことで、利下げ期待がやや後退した。今晩の8月個人消費支出(PCE)価格指数は米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視しており、インフレ鈍化を示す結果となれば、再び利下げ期待の高まりが相場の支援となることが期待される。8月PCE価格指数の市場予想は前月比+0.3%、前年比+2.7%と、それぞれ7月分の+0.2%、+2.6%から伸びの加速が見込まれている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数は前月比+0.2%と前月分の+0.3%から鈍化が見込まれ、前年比では+2.9%と前月から横ばいが見込まれている。
今晩の米経済指標・イベントは8月個人消費支出(PCE)価格指数のほか、9月ミシガン大 消費者信頼感指数確報値、同1年先・1年先期待インフレ率確報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月26日、14:00)
