今晩は雇用指標に注目。昨日はAIラリーの持続可能性への懸念の高まりやパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が火曜日に株価の割高を指摘したことが引き続き相場の重しとなった。ダウ平均は朝方に160ドル高まで上昇したものの、171.5ドル安(-0.37%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.28%安、0.33%安で終了し、主要3指数がそろって2日続落した。個別ではエヌビディアが0.82%安、オラクルが1.71%安となり、予想を上回る増収増益決算を発表したマイクロン・テクノロジーも2.82%下落した。一方、インテルはアップルからの投資を模索していると報じられ、6.41%高となり、引け後の取引でも2%超上昇した。
今晩は利下げ見通しを巡り新規失業保険申請件数に注目が集まる。株価の高値警戒感や9月末の政府機関閉鎖の可能性が意識されることが引き続き重しとなることが懸念されるほか、金曜日に米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する8月個人消費支出(PCE)価格指数の発表を控えていることで様子見姿勢が強まることも予想されるが、新規失業保険申請件数が予想以上の悪化となれば、利下げ期待の高まりが相場の支援となることが期待される。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は9月米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定した理由について、雇用の悪化を指摘した。新規失業保険申請件数の市場予想は23.5万件と前回分の23.1万件から悪化が見込まれており、弱い結果となれば年内利下げ継続期待が続きそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数のほか、4-6月期GDP確報値、8月中古住宅販売件数など。企業決算は寄り前にカーマックス、アクセンチュア、引け後にコストコ・ホールセールなどが発表予定。(執筆:9月25日、14:00)
