NY見通し-今週は年内利下げ見通しを巡り8月PCE価格指数に注目

NY見通し-今週は年内利下げ見通しを巡り8月PCE価格指数に注目

 今週のNY市場はインフレ指標に注目。先週はダウ平均が481.05ドル高(+1.05%)と2週続伸し、S&P500が1.22%高、ナスダック総合が2.21%高とともに3週続伸。ラッセル2000は2.16%高と7週続伸した。9月月初来ではダウ平均が1.69%高、S&P500が3.16%高、ナスダック総合が5.48%高、ラッセル2000が3.48%高となり、例年下落することが多い9月としては異例の好調ペースとなった。米中貿易交渉の進展期待の高まりや、アルファベットテスラなどのメガ・キャップの大幅高を受けて週明けに上昇してスタートすると、水曜日に結果が公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利が0.25%引き下げられ、年内あと2回(0.50%)の利下げ見通しが示されたことで週後半に上昇幅を拡大した。主要3指数はそろって18-19日の連日で取引時間中と終値の史上最高値を更新。小型株指数のラッセル2000は18日に終値で2021年11月以来の最高値を更新し、18-19日連日で取引時間中の史上最高値を更新した。

 

 今週は主要3指数の史上最高値更新が続いていることで高値警戒感が強まる可能性が高いものの、年内2回の利下げ見通しや、AI関連ラリーの持続期待が引き続き相場の支援となることが期待される。利下げ見通しを巡っては、金曜日に発表される8月個人消費支出(PCE)価格指数が焦点となりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として注視する8月PCE価格指数の市場予想は前月比+0.3%、前年比+2.7%と、それぞれ7月分の+0.2%、+2.6%から上昇が見込まれているが、変動の大きい食品、エネルギーを除くコアPCE価格指数は前月比+0.2%と7月の+0.3%から鈍化が見込まれ、前年比では+2.9%と7月から横ばいが予想されている。8月PCE価格指数がおおむね予想通りとなれば利下げ期待が継続する一方、大幅に上振れとなった場合は利下げ期待の後退が相場の重しとなりそうだ。このほかの経済指標では、9月S&Pグローバル製造業・サービス業PMI速報値、8月新築住宅販売件数、4-6月期国内総生産(GDP)確報値、新規失業保険申請件数、8月中古住宅販売件数の発表もあり、足もとの景気や雇用の動向にも要注目となる。企業決算はオートゾーン、マイクロン・テクノロジー、カーマックス、コストコ・ホールセールなどS&P500採用の7銘柄が発表予定。

 

 今晩の米経済指標・イベントは8月シカゴ連銀 全米活動指数など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月22日、14:00)

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