今晩は底堅い展開か。昨日は米8月消費者物価指数(CPI)がおおむね市場予想通りとなったことや、新規失業保険申請件数が悪化したことで来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ期待が一段と強まった。ダウ平均が617.08ドル高(+1.36%)と大幅反発し、S&P500が0.85%高、ナスダック総合が0.72%高とともに4日続伸。主要3指数はそろって取引時間中と終値の史上最高値を更新した。週初来ではダウ平均が707.14ドル高(+1.56%)と3週ぶりの反発ペースとなり、S&P500が1.63%高、ナスダック総合が1.58%高とともに2週続伸ペースとなった。
今晩は主要3指数が最高値更新を続けていることや、週末の取引となることで利益確定売りが上値の圧迫要因となることが予想されるものの、投資家の不安心理を示すVIX指数が14ポイント台に低下するなどセンチメントが大きく改善していることや、来週のFOMCで利下げが確実視されていることなどを背景に底堅い展開が期待できそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは9月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同1年先・5年先インフレ率速報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月12日、14:00)