今晩は上値の重い展開か。昨日はトランプ米大統領がスマートフォンやコンピューター、半導体などを「相互関税」の対象から除外すると発表したことで、トランプ関税への過度な警戒感が和らいだ。ダウ平均は一時565ドル高まで上昇し、312.08ドル高(+0.78%)で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.79%高、0.64%高で終了し、主要3指数がそろって2営業日続伸した。センチメントの改善が続き、投資家の不安心理を示すVIX指数は先週末の37.56ポイントから30.89ポイントに低下した。
今晩の取引では昨日までに2日続伸したことや、トランプ関税の先行き不透明感などで上値の重い展開か。トランプ大統領がスマホなどの関税除外を発表したものの、除外は恒久的なものではないとしており、今後も政策の二転三転が予想される。発表が本格化した第1四半期決算は、寄り前にジョンソン・エンド・ジョンソン 、シティグループ、バンク・オブ・アメリカなどが発表予定。トランプ関税発効前の1-3月期決算のため、おおむね良好な決算が予想されているが、今後の業績見通しについて会社が発表するガイダンスに要注目となる。
今晩の米経済指標・イベントは4月NY連銀製造業業況指数、3月輸入物価など。企業決算は寄り前にジョンソン・エンド・ジョンソン 、シティグループ、バンク・オブ・アメリカ、ユナイテッド・エアラインズなどが発表予定。(執筆:4月15日、14:00)