今晩はハイテク株を中心に堅調か。昨日は米大統領選を控え、米10年債利回りが一時、7月5日以来となる4.33%台まで上昇したことでダウ平均が154.52ドル安(-0.36%)と反落した一方、週内に決算を発表するハイテク・ジャイアントが上昇し、S&P500が0.16%高と小幅に2日続伸し、ハイテク株主体のナスダック総合は0.78%高と4日続伸した。ナスダック総合は2営業日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新し、終値では7月10日以来、3カ月半ぶりに過去最高値を更新した。引け後の動きではガイダンスが物足りないと受け止められたアドバンスト・マイクロ・デバイセズが時間外で7%超下落し、既存店売上高が予想を下回ったチポトレ・メキシカン・グリルも時間外で5%超下落したものの、アルファベットはクラウド部門の好調などを追い風に予想を上回る増収増益決算を発表し、時間外で6%近く上昇した。メッセージ・アプリのスナップも予想を上回る決算や自社株買いを発表し、時間外で10%超上昇した。
今晩の取引ではアルファベットの大幅高が見込まれるほか、引け後にはメタ・プラットフォームズ、マイクロソフトの決算発表もあり、ハイテク株を中心に堅調な展開か。経済指標では寄り前に10月ADP民間部門雇用者数、7-9月期GDP速報値が発表される。足もとでは米国経済のソフトランディング期待が株価上昇の一因となっており、指標結果に注目が集まる。
今晩の経済指標は10月ADP民間部門雇用者数、7-9月期GDP速報値のほか、MBA住宅ローン申請指数、9月中古住宅販売仮契約指数、EIA週間原油在庫など。企業決算は寄り前にキャタピラー、スーパー・マイクロ・コンピューター、イーライリリー、アッヴィ、引け後にメタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、KLA、スターバックスなどが発表予定。(執筆:10月30日、14:00)
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