今週のNY市場はアップルなどの第3四半期決算発表に注目。先週はダウ平均が2.68%安、S&P500が0.96%安とともに7週ぶりに反落した一方、ナスダック総合は0.16%高と小幅ながら7週続伸した。米10年債利回りの上昇が重しとなる中、発表が本格化した第3四半期決算が好悪まちまちとなった。利益が予想を上回ったほか、2025年の強い見通しなどが好感されたテスラが週間で22%高と急伸した一方、決算が嫌気された、ジェニュイン・パーツ、ニューモント、HCAヘルスケア、ニューコア、ダナハーなどが2桁安となった。
今週は発表がピークを迎える第3四半期決算や10月雇用統計などの経済指標が焦点か。11月5日の米大統領選の投開票を控えて様子見が強まることや、足もとでの米10年債利回りの上昇が上値の重しとなることが予想される中、決算発表ではアップルなどのメガキャップの決算やガイダンスが焦点となりそうだ。第3四半期決算発表は、今週S&P500採用の150銘柄以上が発表予定で、アルファベット、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、アップル、アマゾン・ドット・コムなどのメガキャップのほか、マクドナルド、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ、ビザ、キャタピラー、イーライリリー、シェブロン、エクソンモービルなどが発表される。経済指標では金曜日に10月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)が発表されるほか、9月JOLTS求人件数、10月ADP民間部門雇用者数、10月ISM製造業PMIなども発表され、足もとの景気動向が注目される。
今晩は主要な経済指標の発表はなし。企業決算は寄り前にオン・セミコンダクター、引け後にフォード・モーターなどが発表予定。(執筆:10月28日、14:00)
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