今晩はもみ合いか。昨日は中東情勢の緊迫化や、ナイキやテスラの大幅安が重しとなり軟調にスタートしたが、9月ADP民間部門雇用者数が予想を上回ったことでソフトランディング期待が高まったことが支援となり主要3指数がそろってわずかながら上昇して終了した。センチメントはやや改善し、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の19.26ポイントから18.90ポイントに低下した。
今晩の取引では経済指標をにらんでもみ合う展開か。翌日に9月雇用統計の発表を控えており、様子見姿勢が強まることが予想されるが、今晩も寄り前に新規失業保険申請件数、寄り後に9月ISM 非製造業総合指数(PMI)が発表される。足もとで発表された物価指標がインフレ鈍化傾向を示していることで、市場の関心は景気動向に移っており、新規失業保険申請件数などの経済指標が強い結果となれば安心感が広がりそうだ。
今晩の経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、9月ISM非製造業PMIのほか、9月チャレンジャー企業人員削減数、9月S&Pグローバル総合・サービス業PMI確定値、8月製造業新規受注など。このほか、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁、シュミッド米カンザスシティー連銀総の講演なども予定されている。企業決算は寄り前にコンステレーション・ブランズが発表予定。(執筆:10月3日、14:00)
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