今晩は物価指標に注目。昨日は引け後のハリス米副大統領とトランプ前大統領による米大統領選のテレビ討論会や、翌日の8月消費者物価指数(CPI)などの物価指標の発表を控え、様子見姿勢が強まったが、足もとで大きく下落したハイテク・グロース株に押し目買いが強まったことでS&P500とナスダック総合が2日続伸した。ただ、慎重な先行き見通しを示した大手銀行株が下落したことでダウ平均が小幅に反落した。
今晩は利下げ見通しを巡り、寄り前に発表される8月消費者物価指数(CPI)に注目する展開か。来週17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げが確実視されているが、利下げ幅を巡っては通常の2倍の幅の0.50%の利下げ見通しも強まっており、CPIを受けた9月FOMCや年内の利下げ見通しが焦点となる。また、引け後(日本時間、11日午前)に行われた米大統領選のテレビ討論会ではハリス氏が優勢との見方が多く、一定の安心感につながりそうだ。
今晩の米経済指標・イベントは8月消費者物価指数(CPI)のほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月11日、14:00)
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