NY見通し-今週は利下げ見通しを巡り、8月雇用統計に注目

NY見通し-今週は利下げ見通しを巡り、8月雇用統計に注目

 今週のNY市場は経済指標に注目。先週は決算を発表したエヌビディアが下落し、ナスダック総合が0.92%安と3週ぶりに反落した一方、ダウ平均が0.94%高、S&P500が0.24%高とともに3週続伸した。強い経済指標を受けて米国経済のソフトランディング期待が強まる中、インフレ指標がほぼ予想通りとなったことで9月利下げ期待が高まったことも米国株の追い風となった。ダウ平均は28日を除く4日間で終値の過去最高値を更新し、S&P500も7月に付けた史上最高値まで0.3%に接近した。8月月間ではダウ平均が1.76%高、S&P500が2.28%高とともに4カ月続伸し、ナスダック総合も0.65%高と反発した。

 

 今週は利下げ見通しを巡って週末金曜日に発表される米8月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)に注目が集まる。9月17-18日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)では利下げが確実視されており、CMEのフェドウォッチ・ツールでは33%の確率で通常の2倍の0.50%の利下げも予想されている。9月FOMCでの利下げ幅を巡り、雇用統計の結果に要注目となる。このほか、8月ISM製造業・非製造業PMIや、7月JOLTS求人件数、8月ADP民間部門雇用者数、新規失業保険申請件数など注目度の高い経済指標の発表が多い。企業決算はダラー・ツリー、ヒューレット・パッカード・エンタープライズ、ブロードコム、クローガーなどS&P500採用の6銘柄が発表予定。

 

 今晩はレーバーデーの祝日でNY株式市場が休場。主要な米経済指標や企業決算の発表はなし。(執筆:9月2日、14:00)

 

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公開日:2024.9.2

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